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吉村さんが亡くなってから2年が経った。この日は札幌で三回忌のイベント。
ちょっぴりしめやかだけど楽しくて、いい音楽と空気に満ちたライブだった。素晴らしい公演だったと思う。俺は「Banging the Drum」と「サラバ世界君主」という曲を歌った。ソロとアジカンの曲も少しずつ。最後の「恋する乙女」で感極まって、毛穴が極端に収縮して、目頭が熱くなった。もう会えないんだけれど、恋でもするように吉村さんの好きだったんだなと歌いながら思った。
主催の江河さん、どうもありがとうございました。
ライブ後はゴッサン基金の東北支援でお世話になっているSLANGのKOさんと猫バーで一杯。猫が奔放にかけまわるバーは謎だったけれども、食べ物とお酒はとても美味しかった。隣の女子会の机で猫が豪快に喧嘩をし、その後でその人たちがそそくさと帰っていったのが印象的だった。KOさんとも吉村さんの話をたくさんした。会えてうれしかったし、楽しかった。
その後で打ち上げ会場へ。結構深い時間だったけれど、みんな楽しそうに語らっていた。どの話も最高に面白かった。吉村さんの思い出話は本当に誰がしてもスベらない。いったい、どれくらいの逸話があるんだと驚いた。むちゃくちゃなところもあったんだろうけれど、皆に愛されていたんだなと、札幌の地で再確認した。俺はまだなんか、死んでしまったことについて、実感がない。まだ、「おー!ゴッチ」とか言って楽屋に突然あわられそうな気もしている。うーむ。
思えば、いろいろな人とも繋いでくれた。こんな楽しい夜だって、吉村さんがあればこそ。本当に、腹がよじれるくらい笑ったんだ。くっだらないことばっかり話してたけれど。笑。半分くらい、この日はじめて会ったひとたちだったんだよ。それでも、前から知ってるような感じでもあった。吉村さんが呼んでくれたんだなと思う。死んでなお、この影響力。最高だと思う。というか、やっぱり死んでないんだ。ミュージシャンっていうのは、寿命がちょっとだけ長いんだよ。ねえ。
5月31日。