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ロッキンオンジャパンで連載をしているのだけれども、これが結構大変で困っている。
とはいえ、自分でやりたいと言い出してはじまった連載であるからして、それを嫌だの書きたくないだのウジウジ言うわけにはいかない。なので腹を決めて書く。しかし、毎号2400字前後の妄想を綴るのって、ある種の狂気をはらんでいるなぁ。恐ろしいなぁ。
まあ、いろいろなものやことの日本での起源を勝手に考えて書いてみたい、っつう連載なわけだけれども、これが案外難しい。まったくのデタラメを書きたいのではなくて、ちゃんと膨大な資料を読んで書いているのだ。第二回の三味線のときは、猫の専門書や「生類憐れみの令」に関する書物など、一本の原稿を使うのに俺はいくら使うのだっつうくらいの本を買い込んだのよ。原稿料は事務所に入って専属契約料のなかに含まれてしまうわけで、まったくの赤字。あとはもう、将来的に単行本化してもらわないとって感じなのだけれども、それでも見合わないくらいの本を読んでいる。
で、現在は、市場がどんなところに建てられたのかってところからはじまって、庶民というか三流荘園領主の生活と恋、仏教などをミクスチャーした中編小説が立ち上がってしまって、参っている。明らかな暴走状態にあるといっていい。だって、書いてる俺ですら、どうなっていくのがわからないのだから。ヤバいでしょう。で、ほぼ、妄想だっつうところが、さらに恐ろしいところで、こんなに経費をかけながら虚しさを生産している、つまり生産性がないのだ、この連載には、多分。でもなんか、まあ、あはは、みたいな感じで読んでる人の憂さが晴れるといいなとは思う。
あと、もう「後藤の日です」とかいうのヤメなよ。5月10日。