音楽は大丈夫
カテゴリ:日記

 

 この日もスタジオにイン。大変だけれども、全体的に楽しい作業は続く。

 

 そういえば、この日は音楽業界の人が読む業界誌の取材を受けた。いろいろなレーベルの社長とか、面白いディレクターだとか、そういう人が表紙になって、なんかビジネスの話が書かれているような雑誌なのだけれども、なぜか俺が次回の表紙ということで、俺でいいんスか的なオーラを全快にしてインタビューに臨んだ。大丈夫だっただろうか。インタビュアーの岡村詩野さんは「他に前例のない感じになってきたよねぇ」とおっしゃってくれたけれども、そういう自覚はまったくない。笑。

 

 CDの売上げ数のページもあったので、今週の売上げを覗いてみたら、なんとも言えない気分になった。まあ、枚数のことは、ええじゃないか。笑。そこは実際見てしまうと、10年前と比べてどうこうっていう相対的なナニガシが立ち上がってしまうけれども、少なくとも、日本の音楽は10年前に比べても、順当に面白いものが生み出され続けていると思う。しょうもないもんはずっとある。俺らの作ったものも誰かにとってはしょうもないものかもしれない。笑。でも、まったく悲観することなく、10年前の面白さに磨きをかけて活躍し続けているひとはたくさんいるし、面白いバンドもミュージシャンもどんどん増えている。豊かになっている。

 

 だから心配ない。CDの売上げのことは、まあ、放ってはおけないけれども、笑、音楽の進化とか退化にはあんまり関係ないと思う。面白い音楽が鳴り続ける限り、音楽は大丈夫だと思う。音楽産業よ、余計なお世話だ!と思う。

 

 続けよう。面白いもん作ろう。面白くないもんも、作ろう。まあ要は、そこらじゅうで鳴らそう。橋を架ける人は、架け続けよう。パスを回そう。循環させよう。

 

 呪詛みたいな言葉ばっかり吐いてるヤツは、どうぞお引き取りください。

 

 11月13日。

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