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この日は恵比寿で詩人の和合亮一さんとトーク。そしてセッション。
トークは詩について。和合さんは自身の震災以降の想いからはじまり、様々な人がTwitterでつぶやく言葉も詩である、という内容のことをおっしゃっていて興味深かった。とても寛大なようでいて、残酷な言葉でもあると俺は思う。すべてのつぶやきを詩として仮定するには、この国からネット上に吐き出される言葉は心許ない。自分の言葉だって例外ではない。
俺は詩を書くという行為がもっと一般的になるといいなと思う。海外の青春映画なんかを観ていると、ふとした場面で少年が詩を女の子の前で読み、「素敵ね」なんて女の子が返事をする。詩を書くこと、あるいは詩という表現方法が尊敬されているからだと思う。詩人という言葉が、なんだかちょっと嘲笑混じりの表現になったりするからねぇ、この国では。「詩人だねぇ」とか、褒め言葉のときもあるけれど、そうでないときも多いような気がする。気のせいかもだけれど。
なので、この日記を読んでいる皆さんには普段からブリブリと詩を書いていただきたい。詩の地位を向上させたいと俺は思う。
セッションはとてもスリリングだった。すべて即興。和合さんが何の詩を読むかも分からず。終わりの合図もなし。でも、なんというか、言葉というよりは和合さんの発語、音に集中して演奏できたように思う。とても楽しかった。
11月2日。