チャンダイ
カテゴリ:日記

 

 仙台から東京へ移動。朝早い新幹線で眠い。そして二日酔いでしんどい。が、まずは友人の光嶋裕介さんの個展へ。

 

 

 画家志望であった光嶋さんは、恩師のススメで建築家を目指すことにしたのだそう。もっとも優れたアートは建築だ、みたいなことを言われたんじゃなかったっけな。詳しくは光嶋さんの著書に載っているのだけれども、街そのものの景観だったり、人々の暮らし方や行き方にも否応なく影響をあたえる建築の偉大さに惹かれて、彼は建築家を目指し、建築家になったのだ。ギターを買ってくれば誰でも明日からミュージシャンなわけだけれども、建築家はそうはいかない。光嶋さんはかなりの行動力で、海外の有名建築家の事務所にもスケッチブックを持って飛び込んだりと、ズイズイといろいろな垣根を乗り越えてしまう。バイタリティがすごい(このあたりも著書で知ることができる)。だけれども、ドローイングのタッチは繊細であった。

 

 そして、スペシャに移動してチャンダイこと金沢ダイスケの初の著書「錬金術(仮)」のための対談を行う。

 

 

 チャンダイと俺はマジックディスクのツアー中、美術館やら六ヶ所村の核燃料の再処理施設、軍艦島という廃墟になった炭坑に行ったり、まあ、いろいろと興味が重なる部分があって見学ツアーを一緒に行っていたのだった。そういう部分からはじまって、そのツアーが震災で終わってしまったことなども含めて、いろいろ話した。結構重めの話に持って行こうと編集の方がするので、時折「珈琲浣腸」などの下世話な話もぶっ込んだのだけれども、そういうところはカットされそうだ。笑。

 

 チャンダイは表立っていろいろ発言したりはしないが、震災前から俺が興味を持っていた原発やエネルギーの問題に対しても、いろいろ共有してくれていたのだった。辺野古と上関原発予定地はスケジュールが合わずに行けなかったけれども、予定さえなければ一緒に行ってくれていたはずだ。アジカンの皆とは、ツアー中に行きたい場所が被ることがほとんどないので、チャンダイがいてくれたお陰で俺はマジックディスクツアーのライブハウス分70本を完遂できたのだ。残りの5本は中止になってしまったけれど。

 

あんまり連絡しないけれども、親友のひとりだ。いつか残りの5本、彼と一緒にやりたいな。9月3日。

2014-09-03 1409749500
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