南相馬へ
カテゴリ:日記

 

 宇都宮で一泊して、この日は南相馬へ。福島駅から飯館村を抜けて南相馬に向かったのだけれど、車通りはあれども人通りのない区域があって、なんというか、言葉を失った。現在進行形で何も終わっていない場所が日本にある。こういう事実を他人事にするわけにはいかない。でも、少しずつ、僕らの意識は薄れてしまう。毎日毎夜考えることはできないかもしれないけれど、関心を失ってしまわないようにしたいし、多くの人もそうであって欲しい。

 

 南相馬着。現地は荒天ということで、花火大会は延期。とても残念だ。それでも、BACK BEATという最高な名前のライブハウスで代替公演を行うことに。その前に萱浜の上野さん宅で福興浜団の皆さんと談笑。お好み焼きなどをいただいた。そして、ライブハウスに移動。

 

 

 到着すると南相馬の高校生バンドがアジカンの曲を演奏中。女の子のバンドだったんだけれども、ブルートレインをかなり格好良く演奏していて驚いた。ドラムの子がとても上手で、それ高校生で!?っていう演奏で驚いた。他にも別の高校生のバンドや弾語りの人、富岡の平山さんのレーベルのバンドなど、地元とゆかりのあるバンドが参加していて、会場はとてもいい雰囲気だった。できたら外でバコーンとやりたかったなぁとも思った。そして、我らが本格派、岩崎愛。ユーミンの『ひこう機雲』とか、反則みたいな歌声だった。俺は俺で、精一杯やった。

 

 

 鎮魂のための花火。もともとこういう目的で定着していった祭りは全国に多くある。きっと上野さんや萱浜の皆さんの想いは天に届いていると思う。そして、これから続いていくことによって、若い世代にもバトンが渡っていくと思う。そういう花火大会になって行って欲しいなと思う。震災の記憶と鎮魂の祈りが、新しい世代を救う日も訪れるはずだ。これからも、できる限り協力したいと思った。

 

 来週は晴れますように。8月10日。

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