カテゴリ:日記

 

 がしかし、蝉を食用にできたら夏は随分と静かになり、そして食料自給率の回復にもなるのではないかという妄想を膨らませてみたけれども、現在、このように蝉が鳴き狂って夏を謳歌しているところを眺めるに、蝉を食おうという文化が日本には育たなかったのは明らかで、ということは、絶対にマズいに違いないと俺は確信したのであった。なんか、案外、カリッと揚げたら小海老のような感じになるのではないかという想像をするものがあるだろうが、絶対にマズい。そのように小海老のような食感であるならば、今ごろそこらの立ち飲み屋にて夏季限定の肴として提供されているはずだ。けれども、「蝉の唐揚げ、はじめました」という告知を俺はこれまでみたことがない。確か、養老孟司さんが「現在というのは回答である」ということを言っていたと思うけれども、そういうことだ。8月3日。

2014-08-03 1407030240
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