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フジロック3日目。朝はきっちりおきて苗場プリンスで納豆を食うのがフジロックでの俺の習慣だ。
そして、クソトーンズを観にレッドマーキーへ。クソって言ってゴメン!と伝えたくなるライブだった。フォノトーンズ。特に序盤2曲が良かった。
一度ホテルに戻ってから、オーウェンパレットを観た。とても素晴らしかった。機材が気になったので、バックステージで機材チェックをしていると片付けをしている人に声をかけられた。あーでもない、こーでもないと機材トークをしているうちに、話し相手がオーウェンパレット本人であることに気がついた。ので、ライブがむちゃんこ良かった旨を伝えた。そしたらば、お前は朝イチのクソトーンズとかいうバンドのメンバーか?本当に良かったよ。ベストだ。ということを言われたので、それは俺の友達だけれども、とっても嬉しい。彼らに伝えておくよ、と、返しておいた。天才なのにいいヤツということで、俺はすっかりオーウェンパレットのことが大好きになってしまった。
OK GOをチラ見して、THE PAINS~を観た。ペインズは音源よりエモーショナルで良かった。その後は、ストレイテナーを観た。PAのトラブルやもろもろの悪条件の中を突破していく様に感動してしまった。最後のトラベリングガーゴイルの演奏は今までのテナーの中でもベストに近いものだったと思う。そこまでの過程に感情移入して、楽屋で良かったよと伝えながら感極まって泣いてしまった。なんでだろ。オジさんになったのかな。笑。でも、本当に最後の突き抜け方は感動的だった。
苗場に帰ってうたた寝をし、酷使されている感のあるSMAPに声援を送ってからロードを観にレッドマーキーへ。フレイミングリップスも超観たかったのだけれども、足が重かった。フジロック3日目の夜はしんどい。ロードは10代とは思えぬ圧巻のステージだった。人間力が凄まじかった。St.Vincentの人間力も凄いのだけれども、それと比べて、もっと広くマスに届きそうなエネルギーだった。フルバンドの豪華セットで観たい、そんな気持ちに誰もがなるようなステージだった。まだまだこの人行くでしょう!的な。
ほいで、アーティストエリアでトシロウさんたちと乾杯してから、東京戻り。いやぁ、疲れた。
しかし、多くのステージでコンピューターが導入されるようになったことを感じるフジロックだった。それ自体は悪くないことだし、レコーディングでも頻繁に使われているわけだから、なんら不自然なことではないと思う。だけれども、なんとなく、そこは人力でできるのではというものが同期で出ていると(予算の関係でコンピューターに置き換わっているのかもだけど)、萎えた。一方で、コンピューターを使っていても、十分に感動できるものもあった。この差がなんなのかっていうのは、こちらが何を演者に求めているのか、っていうことの違いだけかもしれない。この音楽は揺らいで欲しいだとか、この音楽はスっと進んで行って欲しいだとか。あの人のもっと凄いところを俺は知っているのに、コンピューターがセーブしてしまう、平均化してしまう、そういうことが現実に起こっているステージはあったと思う。その逆に、同期によってより自由な表現を獲得している人もいるから不思議だ。余白が関係しているのかもしれない。俺は余白のある音楽が好きだ。入り込む余地のある、音楽が。
夏の抜け殻。7月27日。