NANO-MUGEN FES.出演者紹介〜LOSTAGE〜
カテゴリ:NANO-MUGEN

 

 続きましては、LOSTAGEの紹介です。もう何度もNANO-MUGENサーキットや自分たちのツアーに呼んでいますが、横浜アリーナに登場するのは初めてです。

 

 まずは問答無用のこちらを。

 

NEVERLAND / LOSTAGE

 

 ファーストアルバムから追いかけていますけれど、本当に、なんでもっと広く受け入れられないのかが俺にはよく分からない。笑。そういうことを言い出すとキリがないというか、俺の好きな音楽はチャートだったり地上波ではあまり取り上げられない音楽がほとんどなので、そういう愚痴ばっかりになってしまうのだけれど、そういう言葉はどこかに置いておいても、LOSTAGEはなんというか、俺の琴線に触れてくるのです、何度も。

 

楽園(弾語り)/ LOSTAGE 

 

 どういうふうに言語化していいのか分からないのだけども、強烈に人間の匂いが立ちのぼってくるバンドなんですよね。ライブや楽曲からもそうだし、面倒くさい五味兄(vo./bass)のキャラクターもそうだし、奈良を拠点に活動しているスタンスもそうだし、これといってポイントを定めるでもなく全体から、そういう匂いを感じさせてくれるんです。騙されている感じがしなくて、とても安心する。虚像が一人歩きすることを避けるのは難しいというか、そういうものをひっくるめての音楽産業/エンタテインメントなのかもしれないけれど、そういう大きな力に巻き込まれんとする気概と、自分たちの音楽に対する誇りを感じる。これは、まあ、俺も持っているのだと自負しているものだから、シンパシーを感じているのかもしれない。世界中で最も信用ならないのは自分だけれども、LOSTAGEは信用できるなと、音楽リスナーの俺は思うのです。

 

 五味兄(弟がギター担当です)は奈良でレコード屋を開いています(http://throatrecords.tumblr.com)。レーベルも運営してます。奈良の方は是非、一度訪れてみて下さい。

 

 いろいろな物ごとの中心が東京であることは、ある意味では仕方のないことだとも思います。世界でも、最も栄えた街のひとつですから。でも、なんだか一極集中に違和感を感じる人も増えてきたんだと思います。音楽や詩情の生まれる場所が東京だけなんておかしい、という気持ちはあっても、いろいろな雑務のことを考えると東京を無視できない。でも、それぞれの土地から、もっといろいろな音楽が出てきたっていいと思うんです。生活を東京に移さずとも、それができるようになったら、もっと面白くなるんじゃないかななんてことを五味君たちの活動を見て考えさせられます。随分と型にハマったことをしてきたんだなぁと、反省もする。笑。

 

 横浜アリーナでも、観客に媚びることなく普段のLOSTAGEを発揮するんでしょう。異物感なのか熱狂なのか、何が生み出されるのかドキドキしますけれども、笑、彼らの音楽が届くべきところに届くことを俺は願っています。

 

 6月26日。

2014-06-26 1403744100
©2010 Sony Music Entertainment(Japan) Inc. All rights Reserved.