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そこ、まとめるのか、という問いもあるだろうけれども、NANO-MUGEN FES.出演者紹介、今回は2バンドを続けて紹介します。
「ドッチー、ドッチー、ドッチー、ドッチー」みたいな、いわゆる四分打ちのキックを多用したロックバンドっていうのが、最近はたくさんいるなぁっていう印象が俺にはあります。全部聴いてないからまとめると怒られてしまうかもだけども、高速の四分キックに和っぽい(つうか日本的な)ギターリフみたいな、そういうバンドって結構いるなぁって。それが良いとか悪いとかではなくて、こういうビート感が、今の時代のビートなのかなとも思うんですね。ブラストビートが流行った時期もあれば、スクウェアな8ビートが流行った時期も過去にはあって、そういう現象と同じで、なんか共振するエネルギーを持っているのかなと。
AKBって皆同じ顔だよね、とか言っちゃうオジさんはいつの時代でもいて、それがオッサンへの正面玄関でもあるのだけれども、そういうバンドも聴き比べてみると違いがあるし、現にそういう中から抜けてくる人たちがいて、面白いと思うんです。ちゃんと聞き分けて、これだ!っつってリスナーも評価している。で、やっぱりそういう人たちにはとっかかりになるようなフックがあるように感じます。オリジナルな何かがあるというか。この2バンドに限らず、ね。
未来へのスパイラル / グッドモーニングアメリカ
ないものねだり / KANA-BOON
KANA-BOONの鮪君と対談で話したけれど、あまり洋楽を聴かないって言ってたな。まあ、そういうのがコンプレックスでもあるって。そういうドメスティックな感じというか、鎖国っつうか、そういう有り様が面白さを担保しているようにも思うし、なんとなく閉塞感みたいなものを持ち合わせているようにも感じます。諸刃の魅力というか。グッドモーニングアメリカの場合はもっとコントロールされているのではないかと、想像しているんだけれども、どうだろうか。笑。狙ってる、というか。ベースのタナシン君とFES.で話し込んだことあるんだけれども、「俺たち若手の中でもイケてます」というようなことをしきりに言ってて、そういう自信が羨ましく思ったというか、なんというかサヴァイブするような気概を持って音楽をやっているバンドなのかな、なんて思いました。その後、タナシン君は酔いに任せて崩壊していって、君づけするのやめようと思いましたけれど。タナシンでいいかって。ヒナッチが飲ませてたけれど。笑。
対談のときに鮪君にすすめたのはXTC。『ブラックシー』のあたりとか、それからちょっと前のニューウェイブリヴァイバルとか、ハモる洋楽ある気がするんだよねーっつって。
Living Througt Another Cuba / XTC
NANO-MUGEN FES.の目的は、敷居の低いロックフェスっていうのと共に、「対流する」ってことでもあるんですよね。洋楽と邦楽とか、ね。過去にも喧喧囂囂、いろいろな意見が参加者たちからあって(洋楽ファンから無茶クソな文句を言われたりもする)、大変なのだけれども。狭いシーンのお祭りというよりは、いろいろな価値観や音楽が交わり合う場所になったら良いなっていうのがある。そういう意味では、こういう若いバンドと一緒にできることがとても楽しみです。彼らのファンがレンタルズやTEGAN & SARAやIt's a musicalをどう観るのかなぁって。その逆に、洋楽好きなひとたちに彼らがどう映るのかなってことにも興味があります。
6月23日。