紳士的な態度
カテゴリ:日記

 

 久々に全身に気を通す。呼吸は浅くなっていないようで安心したが、どうも右足のふくらはぎから足首にかけてがおかしい。こういうことは意識して身体を動かしてみないとわからんものだ。うむ。とか、いろいろ考えながら蕎麦を食った。

 

 かき揚げに異物が混入していた。まあ、さっと避ければ死にそうもない異物であったので、店主に伝えるまでもない、かな、とも思ったけれども、この異物を飲み込んだ場合、ちょっと身体にはなんともいえない障害が発生するかもしれない。自分だけがその危機を回避できれば良いのかという問いも立ち上がって、これは店主に伝えるべきだと決心した。のだけれども、食いがけにこれを伝えると「すみません。申し訳ございません。ただいま新しいものをお持ちします」と大事になって、「あれアジカンの眼鏡のひとやね」と周囲に発見されて、「思ってた通りの神経質さ」だとか「クレーマー気質」だとかいう噂を立てられるかもしらん。参った。なので、ひとまず、異物を避けて、食事に専念した。で、終わってから店員さんにそっと異物が混入していたことを伝え、異物が混入していたがそれはそれとして蕎麦とかき揚げはむちゃんこ美味かった、ということを伝えて、店を後にしようとしたらば、大層に謝罪されて身が縮んだ。料金も安くしていただいた。こういう場合の、もっとも紳士的な振る舞いを俺は知りたい。

 

 6月10日。

2014-06-10 1402366800
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