名古屋公演。クアトロ。

　オープニングゲストはGotch Bandの8人目のメンバー、山本カンジ率いるカンジ。なんだよ、そのバンド名っていう。笑。何をやるのかなと思ったら、シガベッツやホリデイズオブ17の曲を演奏していた。ボーカルが山本兄とタロウ君だから、そうなるよね。急造のバンドかもしれないけれど、きっちり仕上がっていて格好良かった。

　そして、Gotch Bandの本番。いつもより出音が大きめ、ロックなステージだったんじゃなかろうかと思う。観客の皆もとても熱狂的で、こちらもヒートアップした。どちらが先とも言い切れない演者と観客のやりとりが重なり合って、場の空気が膨らんでいく、そういう体験ができる夜はいつだって素晴らしい。ステージで行われていることは、ステージ上だけのものではないんだよね。もちろん、演者のやっていることの質というのは常に問われる。ただ、観客たちもある意味で共犯関係になるというか、ある種のフィクションや虚構を現実から乖離した場所に一緒に立ち上げるのが、舞台装置のある表現だと俺は思う。なので、その箱に入ってしまった人、全部でその場の空気は作られるのだ。うまくいくと、とても気持ちがいい。

　ツアーは残すところ、あと3本。本格的に寂しくなってきた。6月4日。