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ようやく立てるようになった。久々に鏡を覗き込むと、髭がすっかり伸びて、ヒゲイノシシのような風体であった。
そして、ダウンしている間に白鵬が優勝していた。おめでとう。俺の一番好きな力士だ。横綱になったときは名古屋まではじめての土俵入りを観に行った。そのくらいのファンなのよね。何やら、会見拒否などによりおもしろおかしくニュースになっていて腹立たしいが、白鵬はここ数年の苦境とも言える大相撲を支えた立役者だ。朝青龍が去って、問題が山積みの大相撲を支え続けたのは、彼だ。これは揺るがない。モンゴル人だけれども、この人より横綱らしい横綱はいないと俺は思っている。大きくて、強くて、しなやかだ。記録の上でも大横綱だから、改めて言うまでもないことだけれども。
遠藤の登場には興奮しているし、稀勢の里にも、豪栄道にも、栃煌山にも期待している。強い日本人力士が観たいという気持ちは俺の中にもある。だからといって、諸外国から来ている力士を応援していないという分けではない。横綱3人はモンゴル人だけれども、俺は彼らの相撲がよければ楽しいし、なんだか面白くなければ「なんだかな」と思う。ロシア人の力士たちがスポーツみたいに変わった立ち合いを繰り返していた時期は実際に面白くなかった。叩き込んでばかりの力士が大嫌いだった。ただ、それは相撲に対してであって、どこの国の人かは本来は関係ないことだ。もちろん、エジプト人の大砂嵐とか、チェコの隆の山とか、出身地が物語性を上げることもあるので(ご当地力士だって、同じ物語が稼働している)、俺はそれ自体も楽しむけれど。
俺はまたこんな大一番を観てみたい。それだけ。白鵬、応援しています。5月28日。