国際フォーラムにてアース×ハートライブ。台湾のティジーバック、韓国のネルを迎えてのライブだった。

　韓国では貨客船の沈没事故が起こり、社会全体が自粛ムード。台湾では現政権に対する台湾の人々の不満が高まりデモなどが相次いでいる。そういう中で、バンドたちが来日してくれたということに重み上がった。どちらのバンドにも、会うなりその話をした。特にネルには、多くの日本人が奇跡を祈っていると伝えておいた。

　本番前にはティジーバックにインタビュー。台湾での学生運動「太陽花学運」についていろいろ話を聞かせてもらった。

　ライブはとても意義のあるものだった。ままならない問題はそこらじゅうに転がっている。だけれども、音楽の前では国籍みたいな後天的な所属は瓦解する。母語(母国語ではない)による制約はあるけれども、フィーリングは何よりも速度が早い。俺たちはそうやって共有することができるのだ。だから、こういった交流には意味がある。世界を一夜にして変えたりはしないけれど、人間が感じ合うことの可能性を示すし、人間が後付けで引いた境界線の本質を暴いてくれるからだ。

　4月21日。