毎年咲くから今年は良いかなと思っていたのだけれど、30歳を過ぎると、もうこの先に見られる桜の回数に限りがあることに気づく。あー、そうか年に一度って考えると、もうあと30回くらい見られればいいほうだな、と思う。そうなると俄然あせってきてしまって、ヤバイ、1/30って考えると貴重!という結論になって、そういう結論にかこつけて昼間っから酒を飲んだ。

　なんか寂しいね。桜がはらはら散るように、俺もいつかこの世と、っつうか友人や家族や仲間たちにさようならを告げなければいけない。告げられないでポックリ逝く可能性もある。

　適当に、まあまた見られるとたかをくくって見逃しているものって多いかもなぁ。意地汚くならない程度に、感じられるものはどん欲に感じて、太く行きたい。長短に関しては、自分ではどうにもならないことだから、せめて太さだけは、自分で担保したい。春。4月5日。