まずは取材。からのアジカン新曲レコーディング。

　新曲には『スタンダード』という仮タイトルがついている。ひとりの風変わりな少女が人々の願いを代弁して世界を変え、そして忘れ去られていく歌だ。ラウドでエモーショナルな曲なのだけども、アジカンのアップテンポにありがちな湿り気や深刻さがなくて気に入っている。アジカンは図体の大きなバンドなので、楽曲を世の中に放つにはそれなりの準備期間がいる。まあ、俺たちとしては明日にでもどこかのウェブサイトにアップすることも可能なんだけれども、生憎契約上それが許されていないというわけだ。タイムリーであることはインターネットの登場以来、どんどん当たり前のことになっていて、そうできないときにはもどかしい。まあでも、ちょっと放っておいた間に発酵して美味しくなる食品も世の中には沢山あるから、そういうものだと考えて、俺らは誰かに届く日をゆっくり待とうかな。まあ、他にも作ってる曲が沢山あるし、そっちに集中しているうちに、その日はくるんだと思う。

　2月7日。