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ブッチャーズのトリビュートに参加するため、録音作業。時間をかけていろいろ試してみたけれども考え直して、ほとんど一発録音の瑞々しいテイクを採用。2度と再現できないニュアンスとかタッチとか、そういうものを大切にした音作りになった。とても気に入っている。その後はEBOWを使って長いフィードバックをダビングして、それから歌のプロダクションを皆で考え、歌の録音は翌日ということにして、日付が変わる頃に解散。原曲が素晴らしいので、歌っていても演奏していても楽しい。はっきり言えば、何のことを歌っているのか、歌詞だけからは判断することのできないものなのだけれど、口ずさんでみると、感覚としてビシビシ入ってくるものがある。吉村さんの曲はそういうものがほとんどだと俺は思う。本当に音楽の人だったんだなということが分かる。音楽的な言語や感情の速度が速くて、それを言葉で捕まえにいったような詩だもの。
とても切ない気持ちになった。寂しいなとも思った。曲がまったく色褪せないので、余計に。「これムチャクチャいい曲ですね」って伝えて、ニヤァっつうかニカァって緩んでいく吉村さんの顔が見たかったな。あそこのギターはどう握ってるんですかと、質問してみたい場所もある。
まあそれは叶わないけれど、こうして何度もメロディや歌詞や、それを発語したときの感覚として吉村さんに触れたような感じになれるのは、音楽のいいところだなと思う。ライブでも演奏したいな。作品の発売はまた追って告知します。2月6日。