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遠方へ出張して俺のソロアルバム『Can't Be Forever Young』のジャケット撮影。寒かったが、一瞬の晴れ間を利用して無事に撮影が終了。こうして、ソロアルバムの発売に向けて一つひとつ作業が進んでいく。はっきりとワクワクする。まあ、アジカンの場合もワクワクするのだけれど、あの巨大バンドの時はどこか緊張が多めに混じっているし、4人プラス沢山のスタッフたちとも共有していることなので、こういったソロとはちょっと手触りが違う。ソロは録音からDIYで立ち上げたことなので(もちろん人の手は借りているけれど)、感慨も一入だ。
あとは、あれだ、やっぱりアジカンの場合はファンに曲を気に入ってもらいたいっていう気持ちがあるんだなということに気づいた。誰かに媚びたいという気持ちではないけれど、いわゆるアジカンファンにええやんと言ってもらいたいという気持ちが俺にはあるんだということに、ソロをやってみて気がついた。ソロは純然たるファーストアルバムで、俺には俺のソロのキャリアのファンがほとんどいないので応えるべき期待について想像すらできないし、そういうアジカン的な期待とは別のベクトルで音楽をしたいっていう気持ちもある。潔や山ちゃんや建ちゃんと一緒に音楽を作るときにどうしても宿ってしまう、あの質感。そういうものとは別に、自分のやりたいように音楽を作りたいっていう気持ちもある。箱庭を公開するようなものではないけれど、ね。
まあ、俺は声が独特だから、お前さんが歌ったら全部アジカンぽいわと言われたらそれまでだけれど、明確にアジカンとの違いが俺にはあるのよ、ソロアルバム。あとは逆に、別に違いがなかったとしても違ってくる。そういうもんだね、バンドって。なんかほら、良くも悪くも俺が全部やってるみたいに見られること多いけれど、あの手数が多くて飽きっぽいドラムと、真面目でメロウなベースラインと、なんかもう建さんだねとしか言いようのないギターがもたらす色や匂いや雰囲気って、アジカンの音楽にとっては絶大なのだ。つうことを、自分のソロを聴くと、強く実感する。まあ、これには愛と憎しみ、両方を感じるなぁ。笑。うわ!アジカン!って思うもの、自分でやってても、4人で録音すると。
そんなこんなで、ソロの作業は続く。1月19日。