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温泉。
プールタイプ、水着着用のだだっ広い浴場のジャグジーなどに浸かってウダウダしていると、20代前半の男の子が入ってきた。浴場は閉場前だったので、それまでは貸し切り状態であった。チッと舌打ちはしなかったけれども、なんだかなぁという気分になったのは他でもない、その男の子の雰囲気から後で彼女が入ってきまっせというオーラのようなものを俺が感じ取ったからで、彼に悪意はない。悪意はないけれども、なんかムっと俺はしたわけで、そうしたらは案の定、その男の子の彼女がビキニ姿で入ってきたのだった。
巨乳であった。
うむ。これは参った。どんな子かなという興味が男の子の彼女来まっせオーラを感じたところで芽生えてしまっていたので、とても気になった。だけれども、その彼女は遠目にも巨乳ということが近眼の俺にも分かる感じだったので、それをチラッチラ気にすると、あの眼鏡の人はヤバいと、温泉が目的というよりもそういう人間観察に託つけたスケベ野郎だと思われてしまうかもしれない。弱った。弱ったので、なるべくそのカップルとは距離を取って、ジャグジーやら何とか風呂を移動して回った。湯から上がる度にレンタルした水着のポケットがベローンと外に飛び出してきて、それを仕舞うのに忙しかった。
変なヤツだと思われるのが嫌だったけれども、なんだか気になる気持ちは殺せなかったので男の子のほうをチラチラ観察してみると、なんだか彼はヘラヘラしていた。きっと街からヘラヘラしたままこの温泉まできたのであろう、というヘラヘラ感であった。さっきまではヘラヘラしていなかったのに、だ。
この野郎!といろいろな気持ちを反芻しながらビールを飲んで就寝。1月5日。