エグザイルではないほうのアツシことent師匠と、近々解散するシガベッツのカンジと作業。とても楽しい時間だった。

　かなり前にent師匠にリフとかネタとかあったら頂戴よなどと俺は軽口を叩いたわけだけれど、そうしたらば彼は歌詞以外はほとんど完成してるんじゃないかと思わしき音源を俺に送ってきてくれたのだった。ぬお!と俺は驚いて、またその世界感がent師匠本来の幻想的なものだったので、俺の無骨な歌が乗っても大丈夫か不安になり、結果、その曲を縦横無尽に切り刻んで再構築してラップや出鱈目な歌唱などを重ね狂ってリアレンジし、それを投げ返したうえで「コーラスして」とムチャを言ったところ、師匠はピアノのアレンジまで足してにこやかにスタジオに現れ、サクっと録音して去っていったのだった。仮に俺が乙女だったとするならば、抱かれていたかもしらん。さすがだと思った。

　カンジはまあ、いろいろ手伝ってもらっている。半分くらいは俺に夕食と酒をたかっているところもある。が、ギターの腕は確かだ。即興でパキパキとギターダビングをすすめていく様は年下だけれども心強い。かなり良い感じで録音は進んでいる。

　ソロアルバムの制作は順調。来年の4月のレコードストア・デイ(アナログレコードとレコードショップのお祭り)でのリリースを目指している。ひとまずアナログ+CDの限定版(サイン入り)とCDでリリースしようかと思っていて、それ以外にもスタッフに難問をふっかけながら悪巧み中。お楽しみに。

　しかし、俺、矢作さんに似てるなぁ。似てないと思ってたんだけどなぁ。11月14日。