久々にアジカンのメンバーに会う。写真集、DVD、アルバムなどについて打ち合わせ、そして取材。

　打ち合わせのあいだ、というか会ってから別れるまで、室内だというのに潔は帽子を被ったままだった。屋内なのだから脱帽しなさいよとか面倒なことを言いたいなどとはこれっぽっちも思わなかったけれど、ツバの部分に比べてボディの部分がやけにデカく、筒状に真上にせり上がっているようなフォルムの帽子だったので、そのかたちが気になって会議どころではなかった。なんかこう、ほら僕キャンプとか好きじゃないですかぁー、オーガニックとか好きじゃないですかぁー、ジャムセッションとかやっちゃうじゃないですかぁー、と、語尾を上げ目で山ボーイ感をアピールしてくるようなニットの帽子で、俺は超がつくインドア青年、いやインドア中年なわけで、屋外で牛や豚の肉をええ感じに焼いて川に沈めたんだけどあんまり冷えてないビールをキンキンだねーなんて言って飲む集まりみたいなのにコンプレックスがあるので、威圧されているような気分になった。いや、単に、その帽子は格好いいのか、と、そんなこんなでアジカンは順調です。11月9日。