銀杏
カテゴリ:日記

 

 秋が来たのに気がついたのか、銀杏の木から実が一斉に落ちて、道路がウンコ臭い。

 

 一体、どういうつもりだろうか、俺は思う。仮にも種子だ。なので、こういう場合に樹木は野鳥に食べさせてなるべく遠くに運んでもらおうなどと考えて、実を美味しそうに装ったり実際に美味しくしたりしていると俺は想像している。だけれども、銀杏はウンコの匂いなわけで、これでは野鳥も食べたいと思わない。その証拠に、そこらじゅうに野鳥に無視された実が転がっている。まあ、俺らは一族郎党、この場所でやっていくのだということならば、大成功の作戦といえるかもしれない。

 

 ところが、あろうことか、それを猿が進化した生物がせっせと拾ってフライパンで炒ったり、茶封筒に入れて電子レンジで破裂させて中の仁だけを食べてしまっている。植物としてはまったくの失敗というか、ウンコの匂いをさせて拾わせない作戦が仇となって、本当にウンコになってしまっている。なんだこれは。

 

 そして行政。こんなにも落ち葉が多く実がくっさい樹木を大量に街中に植えるというのはどういう魂胆なのか。葉の色の変化がいいですね、季節を感じますね、街路樹にぴったりですね。落ち葉の回収/清掃という公共事業も必要になって、雇用対策にもなりますし、グヘヘ。ということだったんだろうか。全部、ビワに植え代えて欲しい。

 

 まあでも、この秋のウンコ臭さを除いては、銀杏の木がとても好きだ。10月12日。

2013-10-12 1381538400
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