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リアリティと言う言葉が皆好らしく、音楽でも小説でも、その他なんでも創作物の評価をするのに「リアリティ」という言葉を持ち出す人がいて、頭が痛くなる。言うなれば、フィクションは架空の舞台のものだ。それをリアルに立ち上げるのは読み手だ。例えばSF作品を読んで、それが本当に起こった出来事を体験したように戦慄する。これは、実際に感じた紛れもないリアルな感情そのものだ。だから、「リアリティがない」と言う批評はとても空疎だ。それを最初の段落で見かけたら、アホという判子を芋かなにか適当に柔らかい固形物を彫刻刀で掘ってインクにひたし、それを紙面に押し付けて退散するべきだと思う。9月27日。