選挙と新曲『ローリングストーン』
カテゴリ:日記

 

 期日前投票のときに、「投票先についてオープンに話されるべきだ」ということを書いたのだけど「秘密選挙」という言葉について、知人から指摘があった(くわしくはこちら)。

 

 もちろん、どこに投票したのかどうかを言うのは、個人の自由。だけれども、どうして投票先が秘密にされているのかということを考えれば、直ぐにそれは民主主義を守るためだと理解できる。誰に投票したかを監視し合うような社会が、どんな状況なのか、考えてみると恐ろしい。というか、そういう時代を経て獲得されたものなんだね、民主主義は。自明(当たり前のようにあったもの)ではないってこと。

 

 恥の上塗りで申し訳ない。俺の投稿が(誤解されないようにもう一度言っておくけど、特定の政党を積極的に支持してないよ)変なムードをつくってしまったら、それはマズイなと思った。みんながみんな、誰に投票したかなんて言う必要はないね。言わないひとが悪いってこともない。「オープンに話そう!」って言葉が、「オープンでないこと」を空気を作りあげてしまうことがあるってことだよね。それについての配慮は俺には足りなかったように思う。

 

 こういう愚かしいミュージシャンの発言や行動を反面教師に、あるいは笑い飛ばすためのネタにして、いろいろな場所でいろいろなことが話されたら嬉しい。それはさ、自分と同じ考えでないヤツを否定するためではなくて、世の中の多様性を認めるというか、そのためにってことなんだけど。多様性を認めるってことは、民主主義が獲得したひとつの成果でしょ。もちろん、ルールも決めなくてはいけないし、ルールについても考えないといけないのだけど、その範囲内で僕らが本来持っている自由(あるいは平等)が保証されていることっていうことも、自明じゃなかったんだよね。

 

 信条や、思想や、信仰や、人種や、いろいろなことが違っても、 “話し合う” ってことが大切なんだと思う。分り合うってのが難しいなら、思い合うってことをしたらいい。俺たちはある意味で、また質の違った監視社会を生きているものね。お互いをとにかく罵り合ってる。それだけはもう、終わらせないと、ここから先、どこにも行けないものね。原発だって、エネルギーだって、軍隊だって、戦争だって、憲法だって、そもそも俺ら市民のあり方だって、どうなのよ?って話合うこと、もう避けては通れない。あんまり気にしなくても、なんとかしてくれた人たちがいたっていうのも事実だし、そんなんに甘えながら音楽のことばっかり考えてきたし、30歳過ぎてやっとこんなこと言い出している自分のこと、心底恥ずかしいと思うけれど。

 

 でも、俺、無知とか、無教養とか、そういうところからでも、ちゃんと始めたいと思う。どうせ馬鹿だからって勝手に退場せずに、今、ここのラインをスタートにして、また勉強したいなって思う。

 

 

 というわけで(まったく関係ないけれど、唐突に)、我々、絶賛レコーディング中です。

 

 

 

 この歌詞は新曲『ローリングストーン』の一節。キヨシの考えたリフ/ネタをみんなでビルドアップしました。俺、案外誰かのネタが元の曲のほうがメロディもアイデアも跳ねる気がする。楽しい。すごく良い曲です。わー。

 

 今週中には録音も完了。来週にはミックスも。7月22日。

2013-07-22 1374462120
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