2003年 | 2004年 | 2005年 |
2006年 | 2007年 | 2008年 |
2009年 | 2010年 | 2011年 |
2012年 | 2013年 | 2014年 |
2015年 | 2016年 | 2017年 |
NANO-MUGENサーキット、東京公演。
トーキョードームシティはステージが異様に広く、武道館を小さくしたような造りで良いホールだと思う。前にノエル・ギャラガーの単独公演を観に行って、「結構、音が良いなぁ」とか思ったことを思い出しながら、本番がスタート。
シャムキャッツ。格好良かった。演奏の途中でギターを置こうとした夏目君が、乱暴にギターを放るのかと思いきや優しく足の甲を使って床までギターのネックを誘導したシーンにグっと来た。ぶっきらぼうに見せかけて繊細、と言うか、楽器を大切にしてるんだなと思った。ほいで、そのギターを菅原君が肩にかけて弾きはじめたのも良かった。楽器愛とチームワークが即興で飛び出して結果それが観客に響くっていう、すごい良いシーンだった。
シェフクックスミー。素晴らしかった。シモリョーの愛と怒りと、まあ、いろいろな物がこんがらがって爆発したステージだった。悔しいくらい格好良かった。それを支えるメンバーもまた素晴らしい。彼らのアルバムは9月に発売予定。また、その頃にでも、彼らの魅力についてはゆっくり語ります。
RADICAL DADS。この夜も素晴らしかった。明日の飛行機でアメリカに戻り、週末はL.A.でライブをして、その後でN.Yに帰るそうだ。タ、タフだなと思った。彼らはロビーがやっているインディレーベルからのリリースで、本来だったらなかなか日本に紹介される機会がないバンドだと思う。まあ、どこか日本のインディレーベルと契約すれば、という話なんだけれど。今回はロビーが前に所属していたCLAP YOUR HANDS SAY YEAHのツアーがきっかけで、日本盤のリリースとツアーを達成できて良かったと思う。こういう人と人の繋がりで広がっていくのが、これからの音楽のあり方の一つだとも思うし。大きなコマーシャルとかではなくて、ね。
だけれども、音楽の消費されるスピードはあがっていて、新しいアルバムも発売から3ヶ月もすれば話題にならなくなるし、店先から退かされてしまう。とんでもない数の作品がリリースされる時代だから、ある意味では仕方ないような気もする。でもまあ、こうしていろいろなやり方で、ゆっくり広げていくのが俺は好きだな。NANO-MUGENのコンピなんかでも、「あれ、これ良いじゃん」から参加バンドの音源に広がっていってくれたら嬉しい。大概の植物は種から芽を出すときは葉っぱが一枚か二枚で、それが成木になって沢山の葉をつけて、実が成って、また種になるっていうかさ、そういう循環になっていったら良いなと、思うわけです。
参加してくれた皆さんありがとう。
で、俺、こういうの、誰かのためにとか、シーンのためにとか、そういう思いでやってないの。笑。自分のためにやってます。ゴリッゴリのエゴとして。あはは。
サーキットスタイルのナノムゲンは、規模的にも良かったし、何より地方の街に行けたことが嬉しかったです。また開催するときはよろしくお願いします。