シャングリラで弾語り
カテゴリ:日記

 

 この日のセットリスト。迷子犬と雨のビート、夜を越えて、サラバ世界君主、マーチングバンド、The Long Goodbbye。

 

 

 俺の中では、とっても意味のある流れのセットリストでした。DADICAL DADSには「センシティブ」だと言われました。たしかにそうだったかも。お別れ会には行けない予定なので、俺なりの...。そういう日だったのです。勝手に。

 

「サラバ世界君主」は本当に、Aメロの出だしのメロディがたまらない。本当に、グッと胸に迫ってくる。人の心が移ろったり、諸行無常というか、そういう中での所在のなさを俺は感じる。理由も無く悲しかったり寂しかったりすることを、このメロディが言葉よりも早く拾ってくれる。スっと掬い取るというか。とても優しいメロディだと思う。だから俺は、ブッチャーズのいくつかの曲が好きだ。吉村さんは、そういった俺たちの当てどころのない想いを、言葉よりも早く拾って音にしていたんだと思う。話しているときもそういうことを感じるひとだった。言葉よりも、想いとかフィーリングが先にあるような。「インタビューを書き起こすと、何を言っているのか分らない」と知り合いのライターが言っていた。本当にそうだと思う。でも、現場ではビッシビシに伝わるんだよ。そういう、不思議な人だったんだ。やっぱり音楽の人だったんじゃないかと、短い付き合いだったけれど、そう感じた俺は。

 

「サラバ世界君主」。またどこかで歌いたい。そのときはAメロの入口の美しさに耳を澄まして下さい。俺の声だけどね。

2013-06-20 1371739500
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