NANO-MUGEN 出演バンド紹介 「スカート」
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 今回、紹介するのはスカートです。

 

 もう今週からライブがスタートするので、若干焦りがありますが、まずは京都公演に出演する方々から紹介していこうと思ってます。ちょっと順番が前後しますが。

 

 ネット上で、というかSNSで、誰かが「スカート良い」みたいなことを投稿していたのを読み、ほう、とか思って検索してみて買ったのが『ストーリー』というアルバムだったんですね。俺、YouTubeがある時代だってのに視聴もせずにCDを買ったんです。なぜかは分からないんですけれど、アマゾンだったかJET SETの通販だったかで注文しました。

 

 で、届いて、しばらく忙しくて聴けずにいて、プレイヤーに突っ込んで聴いてみたら一曲目の「ストーリー」と言う曲にぶっ飛んだわけです。良い曲過ぎる!!って。

 

“ストーリー”

 

 例によって、彼のことを俺はあまり知らないんです。笑。ひとりでやっているということは知っています。で、今、さすがにプロフィールくらいは知ってたほうが良いかなと思って検索したのですが、「スカート」で検索しても全然関係のない、音楽じゃないほうのスカートが山ほど出てきて、彼のサイトには辿り着けませんでした。笑。そういうときはやっぱり、曲を紹介するのが良いですよね。最近リリースされた『ひみつ』というアルバムから。

 

“ともす灯 やどす灯”

 

 どういうものから影響を受けてこういうところに着地するのかは分からないのですが、フォーク的なフィーリングを感じます。日本のフォークの血の流れというか。ただ、その、いわゆる本流の感じ(太文字のフォークソング)ではなくて、傍流に見られがちだけど消費されてない正しいフォークの流れっていうか。うまく説明できなくてすみません。それでいて都会的なポップスや、洒落たコードなんかも重なって、彼のメロディセンスがあって、スカートの音楽になっている。ような気がする。言葉にするとそんな感じですが、もっと身の丈の、リスナーとしての身も蓋もない感想を書けば「良いメロディと良い声だなぁ」って、俺は思います。最初からそれで良いじゃねえか!って言われれば、そうなんですけれど。「とにかく良いのよ」って。

 

 スカートは京都公演、初日に弾語りで参加してくれます。共演できて嬉しいです。 

 

 俺が思うに、ちゃんと探せば才能のあるミュージシャンって(俺がそのアリ/ナシを決めてるわけではないです、すみません)ちゃんといると思うんですよ。世間が見つけていない才能って、そこらじゅうにゴロゴロはいないけれど、確かに、どこかにいるんですよ。でもほら、日本の大衆音楽ってどうしてもテレビを中心にメインストリームがあって、芸能界!みたいな刻印のものが表通りですよね、相変わらず。ロックはロッキンオンに載ってる系が主流(流行りっていう意味で)とされるのかな。で、裏通りも、つうか、裏通りこそ、もの凄い勢いでここ何年かで面白くなってると思うんですよ。メジャーなメディアが拾わないけれど、日本のインディロック/ポップって面白いんです(日本のHIP HOPも本当に面白いし)。そういうところにもっと注目が集まるといいなって、最近は特に思います。

 

 フックアップだなんて言うと上から目線で嫌なんですけど、でも良い音楽を見つけることはひとりのリスナーとして楽しみのひとつです。それを紹介することも。サーキットには呼べなかったですけど、昆虫キッズ、王舟、アルフレッドビーチサンダル、森は生きている、とか、静カニ潜ム日々とか、ミラーマンとか、Czecho No Republicとか、他にも沢山リストアップしたし、リストに書いてないけど好きな音楽は沢山あって、なんかまあ、全体的に盛り上がってくると楽しくなるなぁって思っています。あとは、人よ集まれ!って。ブームみたいなかたちではなくて、確かで静かな熱狂として。いろいろな人の日々の生活のなかに、これらの音楽がもっとグイっと、割入って行くと良いなぁと。それで、裏通りのどこかから、なんか時代に「特別!」みたいなハンコ押されてしまうひとらが出たり、メジャーな流れにボコっと蹴り入れるような、そんなふうになったら良いなって思います。

 

 インディロックがグラミー賞穫ったりするアメリカが羨ましい。その一点が特に。権威って胡散臭いものだけど、音楽の賞だなって。日本にそんな賞...ないよね?笑。 

 

 6月11日。

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