NANO-MUGEN 出演バンド紹介 「Radical Dads」
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 ナノムゲンサーキットも近づいてきました。今回は「Radical Dads」の紹介です。 

 

 Clap Your Hands Say Yeahというバンドを知っているでしょうか。2004年くらいですかね、1stアルバムが出たのが。もうちょっと前だったかしら。とにかくツボだったんです。ど真ん中ストライク。確かフジのグリーンステージに俺たちが出たときに一緒にブッキングされていたような気がします。ところが、彼らはキャンセルになってしまいました。残念!とか思って、俺は確かクラップのピンクTシャツでライブに臨んだんじゃなかったけなぁ。そういうことが伝聞として届いて、この間の来日公演の大阪公演のサポートを頼まれたのです。

 

“The skin of yellow country teeth”

 

 良いですよね。この、なんともヘロヘロしている感じと、それでいて知的というところが俺のツボなのです。うむ。特に1stアルバム(セルフタイトル)が素晴らしいので、是非、聴いてみてください。

 

 そんな彼らと大阪の、キャバクラとかがガンガン立ち並んでるようなあたりで打ち上げをしたんですけれど(楽しかった)、そのときに俺は拙い英語でメンバーのロビー(キーボード、ギター)とコミュニケーションをはかりまして、メールアドレスを交換したわけです。それで、「日本でライブしたいんだけど、良いエージェントいない?」と聞かれて、「俺、レーベルやってるから手伝おうか?」という流れから『only in dreams』でのリリースが決まりました。まあ、権利の問題とかがあるので、その後の雑務はスタッフに丸投げしましたけれど。笑。

 

"Recklessness”

 

 90年代!という感じのする懐かしい音ですよね。もちろん、最新のフィーリングで作られていますけれど、スーパーチャンクとか、90年代に恋い焦がれたオルタナティブロックとかパワーポップの匂いがして、凄くドキドキするんです。ロビーはドラム担当。そして、ベースレスのバンドなんです。ギター2本とドラムという構成。どんなライブになるんでしょうね。楽しみです。

 

  そして、今回は来日に合わせて、1stアルバムと2ndアルバムをコンパイルした日本盤を作りました。なんと、1980円。うわ!お得!って、野菜とかじゃないんでアレなんですけれど、もう皆に聴いて欲しい一心で企画しましたので、是非、手に取ってみて下さい。(最新のビデオはこちら)

 

 洋楽への入口って、なかなか難しいですよね。まあ、別に英語を含めた外国語の音楽を無理して聴け!っていうことはないのですが、日本のロックバンドも含めて、大きな川の流れというか血の流れというか、そういうものに属しているんですね、大概の場合。つまり、ポップミュージックにも歴史があって、その連なりから意識的にも無意識的にも影響を受けながら、皆新しい音楽を作ろうとしていると。そうのを知るともっと面白いですよ!っていうプレゼンなんです。笑。

 

 例えば、ラディカルダッヅからClap Your Hands Say Yeahを聴いて、アルバムのエンジニアであるデイブ・フリードマンにまで辿り着くとデイブがプロデュースした数々のアーティストまで広がりますね。それこそ、邦楽のナンバーガールにまで戻ってくるっていう、とても面白い広がり方をする。ナンバーガールの系譜にはアジカンも続いてますよね、そこでなんとなく、ロックのツリーが意識できる。そう繋がっているのか!と。そうやって楽しむのも、ひとつのロックの楽しみ方なんです。

 

 まあまあ、能書きを沢山垂れましたけれど、Radical Dadsの新譜、是非聴いてみて下さい!!!

 

 

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