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今回はNOWEARMANの紹介です。
俺、ほとんど彼らのことを知らないんですよ。それはもう、恥ずかしいくらいに知らない。だけどもなんだろう、ロックバンドを好きになるときって、細かい御託なんかじゃなくって、たった一曲というか、音が鳴った一瞬があればいいと思うんです。それだけで事足りてしまう。
知り合いの誰かがツイートした、正直言っていい状態で収録されているわけでもないYouTubeの動画でも、そこに宿ってるものだけで恋するような気持ちになることもあるってことです。音楽を好きな皆が知っているように。
yound old man
イントロのアルペジオと歌い出しの声で「!」こういうマークがついた。音が割れているけれど、よく耳をすますと(これは比喩だよ)聴こえる、はず。
10数年前なら知る由もない音楽に、こうやって接続できる時代になった。それは本当に素晴らしいことだと思う。「この音楽良いね」というような情報が、そこらじゅうで発信されている。そして、自分たちの作品を世の中に発表することが容易になった。だからこうして、俺はNOWEARMANの音楽を知ることができた。
あとはもっと、そういう流れが、画面の外にも出てくるといいなと思う。もっと目に見えるかたちで。で、そういう場所にある熱狂のなかで「うわー!」というような、言葉にしにくい何かを感じたいじゃない。それが生きる喜びだからさ。彼らのまわりで、そういうことがこれから巻き起こるなら、とっても嬉しいです。それは彼ら次第なのだけれど。
彼らのデモ音源を20曲くらいもらったけれど、どれも凄く格好良いです。色気がある。オーセンティックなロックンロールの系譜の中で引き継がれてきた正しい色気というのが、ナガノ君の声にはあると思う。彼の声で歌われる抽象的な歌詞と、声とは対称的に乾いたギター。それも良い。
熊本で一緒にやるのが楽しみです。彼らのオフィシャルサイトはこちら。
主にネット由来だけれど、この情報量の中で、世に問われるべきものが正しく表出したらいいなと思う。放っておいても良いものは出てくるなんてのは欺瞞だと思う。特に大きなレーベルや、音楽を作っているわけではないけれど音楽で生活しているひとたち、目を凝らし耳を澄ませてほしいと思う。注意深く。それは10年先の、20年先の、僕らの音楽を正しく繋いでいくための方法だから。そう願うよ。立場は少し違うけれど、俺も見過ごすことがないようにしたいなと思う。こういう気持ちが強まっているのは、俺がオッサンになったからかもしれないね。あはは。