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The Future Timesの取材で陸前高田へ。次号は東北の民話と震災という視点から、どうやって震災を語り継いでいくのか、あるいは将来の被害を少なくするのか、というようなことを記事にしようとしています。
久しぶりに訪れた陸前高田の町は、少しずつ復興に向かっているように外から来た俺には感じられました。それでも、人々の暮らしを一変させるような大きな厄災のあと、「復興」と簡単に口で言うことはできても、現実、それはとても難しいことなのだと思い知らされます。様々な人々の、ぞれぞれの想いをかたちにしてくこと、それを総意のようなところに落とすことは簡単ではありません。防波堤の高さ(なんと12メートル半)、高台移転や嵩上げ(堤防の高さと同程度までとのこと)、インフラについて、これからの町のあり方について、なにをもって正解とするかはとても難しい。僕にはわかりません。ベストというよりはどうにかして選択したベターを積み重ねる、そうやって進んでいくしかないのかもしれないと感じます。
俺は見守るしかないけれど、どういう縁なのか行くことが多い陸前高田という町で、数年後、ここに暮らす人たちが幸せだといいなと思いました。それは祈るような気持ちで。