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久しぶりに自分のスタジオに行った。入口のドアを開けると、階段までのアプローチのあたりに大量の羽蟻が死んでいた。参った。
ボーっとしていても仕方ないので調べてみると、時期的にどうやらヤマトシロアリなのではないかという疑惑が立ち上がった。しかし、俺のスタジオの建物自体は鉄筋なので、シロアリが喰うような木材の類は少ないはずだ。普通の蟻なんじゃないかと、死骸を確認してみようとしたが、困ったことに蟻の本体がない。階段下に住みついている足の長い蜘蛛に全部食べられてしまったようだ。う〜む。
どうしたものか。不気味だ。そして気持ち悪い。蟻といわず、一切の昆虫を気持ち悪いといつからか思うようになった。小学生の頃までは、よく近所の空き地でバッタや蝉、カマキリやコオロギを捕まえて飼っていた。中でもコオロギの生態は恐ろしく、飼育するのが面倒くさくなって放っておいたら、共食いを繰り返しながら増殖して玄関に逃げ出し、背筋が凍るような体験をしたものだった。そのあたりから、俺の昆虫嫌いがはじまったのかもしれない。昆虫不信と言っても良い。共食いしちゃうようなヤツらはやっぱり信用ならないし、何よりも外骨格という、生命体としての規格が卑怯だと俺は思う。4月26日。