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大阪は南堀江のレコード屋『FLAKE RECORDS』と一緒に、この日はレコードストアデイのトーク&ライブイベントを開催。場所は心斎橋のディグミーアウト。The Future Timesの配布でも世話になっている両店舗。本当にありがたい。
4月20日というのは、世界中で『レコードストアデイ』というイベントが行われている。日本にこのイベントが入ってきたのは3年前。ちょうど震災と重なってしまって、浸透するのに時間がかかってしまったのだとレコードストアデイ理事長の鈴木さん(写真右から二人目)は言う。まあ、大手のレコード会社の協力が得られず、苦戦していると言ってもいい。
CDが売れないといわれている時代、レコード会社がアナログレコードの販売に興味を持たないのも無理はない。だけれども、俺たち現場の音楽ファンからすると、レコードはここのところタイトルが増えているように感じる。特に洋楽が増えた。全国各地で盛り上がっているとは断言できないけれど、極地的には、アナログレコードに対する熱狂が、地味に、巻き起こりつつあるように感じている。いろいろなムーブメントに比べたら本当に地味だと思うけれど。
そして俺たちは、レコード屋とかCDショップとか、そういう人が音楽を手にする現場が盛り上がって欲しいと本当に願っている。そうやって、音楽を手にしてきたからね。横浜のHMVやタワレコのポップを読んで買ったり、店員さんに新譜の入荷はいつか聞いてみたり、友達とCDを買いに出かけたり、レンタルショップに通ったり、そうやって店頭で音楽を手にしてきた。amazonは本当に便利だから、忙しいときはポチっとしてしまうけれどね。それでも、レコード屋で何を買うのか考えているときが一番好きかな、今でも。
俺やFLAKEのDAWAさん(右端)やチャーベさん(左端)など、音楽に携わっていて、かつ音楽好きな人たちは前からレコードストアデイというイベントが行われていることを知っていて、日本に「だけ」普及していないことも寂しく思っていて、何かできないかなと前年から準備して、この日を迎えたのだった。もちろん、それぞれが関わるレコードもレコードストアデイに合わせて、再発売やリリースを計画した。この日は前夜祭のようなかたちで、小さいイベントだけれども、トークとライブをイベントを企画したというわけ。ちょっとでも広がれば良いなと思って。
トークの模様はThe Future TimesのWEBサイトにアップするので、そのときにはまたお知らせします。
トークの後はアナログフィッシュの下岡君の弾語り。カヴァーなども含めてたっぷり演奏してくれた。
そして俺の弾語り。新曲なども披露。あと、やっぱりトークが長くなってしまって反省。
泣き言なんて言わないで、ポジティブな姿勢と行動で、音楽が広がるための何かをこれからも続けようと思う。そりゃ、アジカンも売れたら嬉しいけれど、それがメインではなくて、音楽全体が盛り上がって欲しい。そういう中で、自分たちの音楽も評価されたら嬉しいなと思う。ほら、全体の熱狂って大事なんだよ。売上げとかだけじゃなくて、そこに集まってるエネルギーというか、愛というか、そういうものの質も上がって欲しいし、輪も広げたい。そうしたら、音楽の現場、どこに行っても楽しいはずだよね。クラブでも、ライブハウスでも、CDショップでも、さ。
友達の家だって楽しくなる。公園で近所のガキがそれぞれのゲーム機で、通信対戦もせずにゲームをしているのを見ると寂しくなるよ。大きな音で音楽を聴いて、ファンタとか飲んでパーティしたら良いのにって。あのバンドのギターが最高に格好良いとか、あのバンドのリリック(歌詞)は最高だねとか、そうなったら嬉しいよね。ゲームももちろん楽しいけれど、音楽だって負けないぜ、って。
そんな日が来ることを、願っている。マジで。4月19日。