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俺は甘酢が大嫌いだ。なのでどんなに酢豚が旨いとされている店でも、酢豚を食わない。エビチリも食わない。なんでかはわからないけれど、甘酢を食うと喉の奥から何かが込み上げてくる感覚がある。中華におけるケチャップを、心のどこかが拒んでいるのだと思う。中華とケチャップ、関係ねぇ、そんなの関係ねぇ、小5くらいで給食での酢豚のニンジンの口に合わなさに絶望した当時の俺が海パン一丁で気狂いのようなパフォーマンスを胸の奥でしているのだと思う。だから、中華料理店では細心の注意を払う。
この日は「牡蠣の揚げ炒め」なるメニューを頼んだ。まあ大概はオイスターソースなどを使った、どっちかというと醤油とか醤と書いてジャンと読むような感じの料理が出てくるはずだ。と、俺は思った。多分、しょっぱいやつジャン?と思った。白米に合いそうだなと、口の中の唾液も勢い良く溢れた。
出てきた料理は酢豚の豚の変わりに牡蠣をブチ込んだ一品だった。3月23日。