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たこ焼きの味付けは年々バラエティに富んでいっているように感じる。前からあったかもしれないが、葱(ネギ)とポン酢で食べる葱ポン(そのままだけど)なる食い方は本当に美味いと思う。ソースで食べるたこ焼きの美味さを忘れて、これがデフォルトなんじゃないかと思わせるくらいだ。ただ、葱ポンにマヨネーズが添えてある場合もあって、その場合は酸っぱい調味料に酸っぱい調味料を合わせるわけで、確かに卵と油脂由来のコクが増すように感じるけれど、酸っぱさの無駄遣いなんじゃないかと、贅沢なんじゃないかと使用を躊躇ってしまう。
どんな料理にしても美味しい食べ方が増えるのは嬉しいけれど、俺はたこ焼きの「塩」というのが気に入らない。大体、なんでも塩で食えという横暴なスタイルが広く普及しているのが不満だ。それは素材の力ではないか。凄腕の仲買人が早朝の市場で吟味した素材を購入して、それなりの腕前の料理人が10年くらい鍛え上げた「焼き」とか、蒸したのとか、炊いたのとか、天ぷらとか、そういうものを塩で食うならまだ話は分かるけれど、たこ焼きに塩、しかもスーパーでも売ってるほんのちょっと良い感じの岩塩を砕いたの、とかで「わかってます」みたいに振る舞って庶民の食い物に「塩だけでいってください」的な感覚を導入するのはやめてほしい。詐欺だと思う。
ええ加減にせいよ。11月9日。