大宮ソニックシティ大ホール。良い夜だった。

　帰り際、関係者通用口にはソニックさんという二人組がいて、見送ってくれた。表情が乏しい、キョトンとしている、という感想もあるかもしれないが、俺には穏やかにまたねと手を振ってくれているように見えた。特に右側のおじいちゃんのような渋い服装をしたソニックさんは、そういう雰囲気があるように感じた。

　左側のソニックさんは、さすがに苺の着ぐるみを普段から纏っているだけあって、カブキ者である。こちらの写真撮影に見向きもせず、遠くを見つめていた。そして赤い玉のようなものを我々に投げつけようとしている様子だったので、走って逃げた。

　ツアーは続く。10月16日。