宅配ピザの魔の手
カテゴリ:日記

 

 ツアーのリハーサルは概ね昼過ぎに始まる。なので、夕刻、大体17時過ぎに小腹が減ってくる。空腹感がふくらんでくると脳がボーっとしてしまい、歌詞が出てこない、手がうまく動かない、思っていることをついついそのまま言ってしまう、寝てしまう、帰ってしまう、など良いことがひとつもない。なので、ちょこちょことそれぞれが駄菓子やチキンの揚げたの、芋のフライ、牛のミンチ肉をパンで挟んだヤツ、などを食う。それでも足りないときは、ツアー制作スタッフの計らいで軽食などのデリバリーがスタジオに登場して、我々はそれで急場を凌ぐ。

 

 そんなスタジオのケータリングの件でいつも不満に思っていることがある。それは社長の頼むピザがいつも決まってモントレーとテリヤキチキンだということ。これについては、長年に渡って不満に思っていて、今年の夏フェスのリハーサル時に、マルゲリータ的な、マヨネーズとかじゃなくてトマトソースの、普通のピザが食いたいと俺は意を決して社長に意見したのだった。だが、この日も相変わらずスタジオに届いたピザはモントレーとテリヤキチキンだった。度肝を抜かれた。どんだけすっきゃねん、と、使えもしない大阪弁が出てしまうくらいだった。阿呆か、と思った。

 

 変質的な愛情を持って同じものを注文してしまう気持ちは分からんでもない。だけれども、マヨネーズソースのコッテリ系ピザは重たいという意見もあり(2012年、俺調べによる)、そして何より手がベトベトになってしまって演奏が上手くいかない、GまでのスライドがB♭くらいまで滑ってしまって喧嘩になってしまう、殴り合いになる、などという問題が起きる可能性がある。なので、出来れば、普通の、普通というかパン生地じゃなくて薄くてカリっとした、そういう軽めのピザにして欲しい。そんなことを思った。10月1日。

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