フジロックの思い出たちよ
カテゴリ:日記

 

今年も新潟県の苗場スキー場で行われたFUJI ROCK FES.に行ってきました。富士山とは関係のない苗場に定着して14年にもなると、誰も「富士山どこ?」と面倒くさいことを敢えて聞かなくなるように、オーディエンスの雰囲気が最も素晴らしいフェスのひとつになるわけです。大雨でゲッソリすることもありますが、本当に居心地が良いのです。音楽愛に溢れています。

 

今年は日曜日にアヴァロンで弾き語り、そしてフィールドオブヘブンにて100%ソーラーズのステージにゲスト出演ということで、待ちきれないので金曜日から苗場に行きました。どうせ行くならば3日間行って楽しみあげてしまおうということです。出もしないアジカンメンバーが全員ついてくる始末です。

 

金曜日は昼過ぎに都内を出発し、夕方に苗場着。まず、ビール。そして、ビール。その後はビーディアイを観にグリーンステージへ。「そんなに喜びなさんなよ」とリアムが苦笑するくらいにオアシスの曲で盛り上がる観客が現金で面白かったです。笑。あと、やっぱりアンディ・ベルはギターのほうが良いということを強く思いました。オアシスではベースを弾いていましたが、ギターの音が良いんです、凄く。オアシスの再結成は強く望みたいところですが、ビーディアイにおけるアンディのギターも聴きたいなぁなんていう、そんなことを思いました。

 

 

で、ストーンローゼズ!!!!!!!!!!!!!

 

この日は、リアムからのイアンというマンチェスター流れ目当てに苗場入りしたのですが、これまた素晴らしかったです。ソロや他のバンドで観たことのある各メンバーの(レニは観たことないけど)オーラが違う!やっぱり、バンドっていうのは特別なんだなと思いました。ローゼズというバンドに集まると、もう別格の雰囲気になるのです。まさに、魔法。で、演奏。これは想像していたクオリティの倍の良さでした。この、想像していた程度によって様々な感想が苗場中で話されていましたが、私はもう感動しっぱなし。いや、前半は少し不安な部分もあったけど、聴きたい曲満載で最高に楽しみました。踊り狂った。10代のころにリアルタイムで見逃していたから、なんというか、遂に!!!!って気持ちが強かったのかもしれません。でも、『何が楽しいかは俺が決める』ってのがフェスだと思うので、問題なし。感無量。

 

で、ビール、ビール、ビール。デイビッドという初対面の外国人がずーっとビールを奢ってくれました。一銭も払わずに酩酊。最高。

 

 

土曜日。まずは、SPECIAL OTHERSを観にグリーンへ。凄く良かった。鶴見駅前に銅像を建ててやりたいくらい良かったです。思えば、彼らに出会ったのは、フジロックのフィールドオブヘヴンでした。その年は自分が出たのか出てないのか覚えていないのだけど、とにかくSPECIAL OTHERSのステージがとても良くって、そこからアジカンのツアーに誘ったのです。同じ横浜で活動するバンドということもあって、それから酒を飲んだり、からかい合ったりする仲なのですが...。とにかく感動的なステージでした。

 

そこから取材タイム。グオー。

 

 

マイク・スキナー(元ストリーツ)がいたのでミーハー根性丸出しで写真撮影グオー!!多分、年下グオー!!!

 


で、取材終了。ホワイトにて終わりかけていたクラウドナッシングスからのー、サラーム海上さんのDJを観、MONOを観、アシッドマンをチラっと観、ビール&昼寝。爆睡。そして、起き上がってTHE D.O.Tへ。真面目で王道な感じだなとかバンドセットでやったらさらに良いんではないかとか、写真を撮った勢いそのままにマブダチ感覚でおせっかいなことを思いつつ、スペシャルズに移動して格好良い大人の不良を勉強後、お腹が空いたので今年の俺的ナンバーワンフェス飯「鯛だしふのりそば」をすすって、からのー、スピリチュアライズド!!!最高!!!!前のほうでデカい音で聴いて溶けそうになりました。あまりに良くて動けずに、そのままビールを飲んでノエルを見逃すという...。これまたフェスの醍醐味です。ガツガツしない、させない、それがフジロック(勝手に宣言)。

 

その後は、キャンプサイト近くのラコスバーガーで、ブッチャーズの吉村さんと2マンでゲリラライブを敢行。モーサムの百々さん、9mmのタクロー君も参加して豪華なライブになりました。マイクもないので、生音でやったんですが、とても楽しかったです。

 

 

日曜日。朝イチでLOSTAGEを観にレッドマーキーへ。素晴らしいステージだった。一曲目のドラムインのところで鳥肌が立ちました。ちょっと前のめりな感じがまた、グっときました。なんかこう、特別なんですよ、出るバンド側にとっても。そういう特別感が伝わってきて、自分が初めて出たときのことなども思い出して、キューンとなりました。

 

その後は楽屋に戻って、100%ソーラーズの会場へ。

 

100%ソーラーズは実質シアターブルックで、今回のゲストはCHABOさん、Salyu、うつみようこさん、ダチャンボのAO YOUNGさん、という豪華メンツ。私はループ&ループをシアターブルックと一緒に演奏しました。しかも、コーラスをうつみさんがやってくれるという、凄い組み合わせで。とても気持ちがよかったです。その後、『ありったけの愛』を全員でセッション、CHABOさんがハグしてくれたときは、もう、体中の毛穴がグワーっとなって、とても幸せな気分になりました。音楽を真面目に続けていると、音楽の神様がご褒美をくれるもんなんだなと思いました。これからも精進します。

 

 

 

 

 

ステージ脇から撮影した写真。沢山のひとが集まってくれました。

 

その後は歩いてアヴァロンに移動。まずはアトミックカフェのトークに出演。司会はジャーナリストの津田大介さん。トークゲストは松田美由紀さん、サステナのマエキタミヤコさん、ヒカシューの巻上さん、そして私。デモについて、原子力発電についてなど、30分と短い時間でしたが、それぞれの立場から話しました。巻上さんの話が素晴らしかった。

 

そして、私のライブ。

 

 

 

 

 

 

夜を越えて、マーチングバンド、オールライトパート2、サーフワックスアメリカ(weezer)、ループ&ループ、123456 baby(新しいアルバム『ランドマーク』から。9月12日発売)、ソラニン、の順に演奏。途中からキヨシも参加。アジカンのメンバー全員が観ているという事前情報だったけど、後から聞いたら、建さんはどこかで酒を飲んでいて見ず、山さんは前日に新幹線で苗場自体から帰っていったとのことでした。笑。気持ちを込めて演奏しました。

 

終演後はストレイテナーのホリエ君と合流して乾杯、そして乾杯、シンズをチラ観しつつまた乾杯して、レディオヘッドへ。人、人、人、のグリーンステージ前、とても素晴らしい2時間超というステージでした。トムの声は本当に素晴らしい。そして、レディオヘッドが決してスーパー技巧派プレイヤーの寄せ集めではなくて(十分凄いけど)、ちゃんとバンドだということがさらに素晴らしいと思いました。アトモス・フォー・ピースのトム・ヨークよりも、恐らく演奏に対するストレスはレディオヘッドのほうが高いはずなんです。そういう不自由さのなかであの声が響きわたるところにカタルシスがあるんです、レディオヘッドは。バンドであることに有り難みがあるのです、ローゼズと同じく。あとは、トムが凄過ぎて笑ってしまうレジェンドの仲間入りをしたんだなと、感じます。例えば、ミック・ジャガーやキース・リチャーズ、ボブ・ディランとか、オノ・ヨーコとか、佐野元春さんが「優れたロックミュージシャンは優れたコメディアンである」ということを以前に言っていましたが、そういう類の、凄みというか...。圧巻ですな。

 

ライブ後はゴリゴリと人混みで揉まれながら脱出、「鯛だしふのりそば」をアンコールして、都内のホテルへ戻りました。明け方まで飲んだくれたいところでしたが、次の日が取材日ということもありまして...。

 

しかし、本当に楽しい3日間でした。バンドって凄いな、良いなと思った3日間でした。日曜日の出演への余力も考えて、細かくステージ(特にワールドミュージックのステージとか)を回れなかったことが心残りではありますが、美味しいビールを何杯も飲んだので、良しとします。というか、本当にロックバンドのステージを少し観ただけじゃないかって感じですが。笑。

 

来年は、アジカンで出たい!と、ここに書いておくことにします。

 

フジロックは最高。関係スタッフの皆様、お疲れ様でした。

 

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