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さて、ツアーのSE紹介12曲目です。
Unluck / James Blake
2010年代の最初のインパクトと言えば彼なのではないでしょうか。もう去年のアルバムは問答無用でしたね。何もかも出尽くしたようなご時世にあって、まだ何コレって音楽が出てくるんだから不思議です。アフリカの生まれたときからポリリズム(複数のリズムが同時に鳴る)が血の中にあるようなひとたちが西洋の楽器を握って...とかではないところから、こう新しいフィーリングや音像が出てくるのだから、音楽は不思議です。
ダブステップというイギリスのダンスシーンからってことらしいです。私は2ステップとダブステップの厳密な違いも知らないので(友人がそのことに言及している会話もチンプンカンプンだった)、そのあたりの無数にある細かいジャンル分けにはお手上げです。そのあたり、興味のある方は「ダブステップ」で検索して各自いろいろなサイトを巡回してみて下さい。
ここまで抜いて、遅いっていうのが、面白いし、音の解像度が高い、ように聴こえるんですね。ほとんどの音がそこらに居るように私には聴こえます。まあ、ほとんど重ねていないからでもあるんですが。いわゆる逃避的なアメリカの若者のマインドを投影したようなロックバンドの音像が全てゴミ箱行きになるような衝撃でした。比較するのは違うのかもしれませんが。これ出て来ちゃうと、聴けないものあるなぁというか。レディオヘッドの『THE KING OF LIMBS』とコレだけあれば良いじゃないかと、そういう極端な気持ちになりました、当時。
音楽好きにとってはベタ中のベタっていう存在にまでなってしまいましたが、知らないひとも多いです。誰ですか?それ?というような。私の解説も、その手の人が読んだら的外れかもしれないけれど(うるさいひとが多いので)笑、是非、聴いてみて下さい。