今回紹介するのはNANO-MUGEN FES.1日目に出演するthe HIATUSです。

エルレガーデンの活動休止後に細美君がスタートさせたソロプロジェクトがこのthe HIATUS。ソロとは言っても、完全にバンドの体ですね。

“HIATUS=中断。脱落、隙間”という言葉の意味が指し示す真意は何なのでしょうか。どうして彼がこの言葉を選んだのか、友達だけどひとりのファンとしていろいろ思うところがあります。彼の新しいプロシェクトでのサウンドからは、なんとなく“贖罪”のような“懺悔”のような、痛みをともなったヒリヒリとしたモノを感じます。それがグっとくることもあれば、少しだけ重く感じる日もある。もちろん、そこが音楽の魅力になっているとは思いますが、身を切るようにして紡がれる言葉やメロディに、毎回ハッとさせられます。良い意味でも悪い意味でも。

それから、私は彼の声が好きです。私が知りうる限りでも、こんなに凄い声のひとはなかなかいない。うまく説明がつかないのだけど、何かが宿っているような声。調子が良いときは神々しくさえ感じます。感情の全てを持っていかれる。そういうところも、僕が彼の音楽を愛しているひとつの理由です。

友達のことについて書くのは照れくさいものです。それでも、仲が良さそうに見えて、年に数回しか顔を合わす機会がないんですよ。共演で言うならば、NANO-MUGEN FES.だけという年も多い。つるんでいるように見えて、実はそうベタベタした関係でもないのです。しっかりとお互いの活動があって、私は彼をリスペクトしている。人間としても、音楽家としても。

本番が楽しみです。