陸前高田での炊き出し風景 後編
カテゴリ:日記

 

続いて、高田小学校の学童クラブにハンバーガーとスケートボードを届けに行きました。スケートボードは岡山のスケーターの皆さんが集めてくれたものです。

 

 

生徒たちはまだ授業中ということで、学童クラブはもぬけの殻。職員の皆さんにスケートボードをお渡ししました。(アイドルパンチのジロウ君の実演付き)

 

 

 

小学校はグラウンドを津波が越えて押し寄せたとのこと。グラウンド付近の「希望」と書かれた石碑が倒れたままだった。グラウンドからも校舎からも、強い引き波で更地のようになってしまった市内の様子が一望出来る。ここで、小学生たちは毎日授業を受けている。立ち尽くしてしまった。言葉にならない。

 

 

 

学童クラブの皆さんと記念撮影。

 

 

 

小さい写真で分かりにくいかもしれないが、海辺の街は跡形もなく流されてしまった。海岸沿いにあったはずの公園は見る影もない。少しの鉄骨と、建物の基礎と、砂ぼこり。そして、街の数カ所に積み上げられたマンションのような瓦礫。津波は川沿いを遡った。ずっと上流のほうまで何もない。とんでもない風景だ。それを見下ろしながら、生活しているひとたちが沢山居る。

 

政治家たちがやるべきことは何か考える。そして僕たちが選ぶべき政治家や未来について考える。ここに広がる光景のために出来ることを考える。答えは案外シンプルなのに、僕らはいつも問題を複雑にしてしまう。そんな気がする。

 

 

 

最後に皆で記念撮影。とても世話になったKRFまわりの皆さまとラッコさんには感謝してもしきれない。ありがとう。また、近いうちに行きます。ケセンロックフェスが復活する際にはなんとしても出演したい。

 

 

 

別れのとき。また来ます。何が出来るかは俺にも良く分からないけれど、何が出来るかよりも、何かしたいという気持ちで良いのだと思った。心があれば、身体はついて来る。おのずとしたいことが、出来ることになる。多少の空回りはあるかもしれないし、あったかもしれない。それでも、誰かのためになればいい。そういうことだ。いつだって、何がしたいか、だ。それによって私は何かを行い、それによって生まれる全ての責任を負う。生きるとはそういうことだ。

 

躊躇することはない。したいことをすればいい。

 

これは友人に向けてのメッセージかもしれない。音楽でもお笑いでも、求めているひとは既にいる。求めていないひとがいるかもしれないのは、被災地でなくても同じだ。あとは、我々がなにをしたいと思い、どう動くか、だ。

 

 

撮影:菊池茂夫

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