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NANO-MUGENコンピレーションに向けた作業を続けている。
今回は震災前からライブで演奏している「All right part2」と、最近書いたまっさらな新曲の計2曲を収録する予定。かなり良い出来なので期待していて下さい。
段々と世間の意識が原子力発電の事故からも、地震で被害を受けた地域からも離れつつあるのを感じる。普段の生活に戻して経済を回していくという視点に立てば、何らかのプラスになることはあるのだと思う。ただ、まだ目を離してはいけないことがあると私は思う。復興は始まったばかり。これからも長いスパンで支援が必要になってくる。神戸の震災ですら、つい先日、復興支援が終わったばかり。
知人であるラコスバーガーの店主のブログ。ここ3回くらいの記事を読むと、大船渡や陸前高田の被害の凄まじさが分かる。その中でも、人々の笑顔の写真が胸に迫ってくる。泣いてしまいそうだ。
それから、支援物資とボランティア、送りたい側と受けたい側、働きたい側と働いてほしいが側、そういうひとたちをマッチングさせるサイトがあります。 (→ http://ow.ly/4Del9 )
こういうサイトを活用して、少しずつ小さな力を束にしていくしかないのだと思います。「積み上げる弱い魔法」と自分の歌の歌詞の中にありますが、まさにそれ。
君と僕で絡まって 繋ぐ未来
最終形のその先を担う世代
これは私が2003年くらいに書いたループ&ループという曲の歌詞の一節です。
当時から、もう科学とか社会とか資本主義とか、そういうものはドン突きに辿り着いている状態に近いなと、直感で思っていました。音楽や芸術なんかもそうなのではないかと思っていました。だから、この「ドン突き」、つまり行き止まりみたいな場所で何をしていくかが、これからの人々の生き方の命題になってくるのではないかと、そんなことを考えて書いた曲です。回していくのだと。ループさせて行くのだと。もちろん、なるべくポジティブなエネルギーを。
この震災で、いろいろな社会の仕組み、エネルギーの仕組みの限界が露呈していますが、それは今に始まったことではないので、ことさらに不安がる必要はないと思います。でも、やっぱり現在を生きる我々で変えていかないとならない社会の仕組みも沢山あると思います。そう感じているひとも多いはず。
復興と再構築。
両方に想いを巡らせて、考えて、ひとと話して、動けるひとは動いて、そうやって進んでいきたいですね。
後藤正文