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30日。新宿ロフトでのライブ「HINATABOCCO」はスペシャルなものだった。
我々の周りのミュージシャンや(というかミュージシャンたちのほとんどが)周りのスタッフたちはとても真っすぐで、やはり皆一様に今回の震災と自分たちの職業に対する逡巡というのがあって、やりきれない想いをいっぱい抱えている。そういうものが一気に溢れ出して、ポジティブな空気や振動に変わって行く、そんな夜でした。それははっきりと音楽の力です。
感極まって泣いている友達もいた。音楽を創るひとたちは「感じる」ことだけで転がしているようなところもあるので、センシティブなひとは随分と傷ついているのだと思う。それは何も音楽家だけのことではなくて、いろいろな場所に感じやすいひとがいて、誰に言われたわけでもないのに他人の分まで傷ついていたりする。本人は大変だと思うけれど、私はそういう優しさが好きです。
さて、only in dreamsのウェブマガジンでジャーナリストの石井光太さんと対談しました。
とても良い記事になったので読んでみて下さい。音楽のことやジャーナリストについて、人間の両面性や多様性について話しをしています。かなり濃い内容です。特に同世代や若い世代に読んで欲しいです。ちょっと文字数が多いですけれど。
ここ数日は、人に会うことの素晴らしさを実感し直しています。いろいろな仕事の現場で。仲間がいるというのは素晴らしいことなんだなと思います。普段からつるんだりはしていないのですが、たまに集まって話すことだけで、救われる部分が沢山あって、さらに音楽を一緒に鳴らすことが出来ることの掛け替えのなさを思います。人付き合いについても、いろいろ考えさせられ続けています。
3.11は我々の価値観の多くを問いただして、より深く良いものにするためのきっかけでもあるのだなと思います。悲しいことや辛いことの渦の中で、新しい何かを拾い上げたい。そしてそういうものが、これからの日本を、自分の生活を回していくのだと思っています。
少しずつ、歩みを進められそうな気分です。ようやく、そんな気分になれました。