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被災した皆様に、一体どういう言葉をかけたら良いのか、普段から言葉を扱う身として想いを巡らせましたが、私には適当な言葉が見つかりません。今はただ、多くの方の無事を祈るばかりです。そして、今後の復興に向けて何か出来ることがあるはずだと、考えています。
巨大地震の発生時、我々は都内のリハーサルスタジオでリハーサルをしていました。地下のスタジオでも船酔いに似た気分になるほど、はっきりとした強い揺れで、メンバーとスタッフ一同慌てて屋外へと避難しました。
その後、高速道路の復旧を待って帰路につきましたが、自宅までかなりの時間がかかり、自宅に帰ってからも停電によって真夜中まで避難所で過ごすことになりました。幸いにも軽食と毛布の支給があり、寒さに凍えずに過ごすことが出来ましたが、関東よりはるかに気温の低い東北地方のことを思って、胸が痛くなりました。同時に、避難所生活の想像以上のヘヴィさを思い知りました。これが何日も続くわけですから。毛布と温かい食事の有り難みも。(私は体調を崩して、翌日のリハーサルを欠席しました)
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの今後の公演につきましては、明日、スタッフと共にミーティングが開かれます。詳細については、現時点で私の日記で明言することを避けたいと思います。なるべく早くお知らせしますので、しばらくお待ちください。
それから、公演とは別に、義援金などについての方策をスタッフと共に考えています。義援金などのチャリティ活動については。スピーディなものだけが有益とは考えていないので、我々は我々のやり方で何か現地のひとたちの力になれるようなやり方を考えています。こちらも決まり次第報告しますので、多くの方に協力して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
少し歯切れの悪い文章にイライラする方もいるでしょうが、どうかもうしばらくお待ちください。
追記。
こうして、比較的安全な場所で生活している僕らは、周りの不安を煽るのではなく、せめてポジティブな言葉、想いを紡ぎましょう。こんな時こそ、誰かを思いやることで、良いバイブス(振動)をループさせたいものです。そういう想いが共振することで、様々な良い力が増幅されていくと思います。
私もそれを心掛けて、活動したいと思います。皆様も、協力お願いします。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
後藤正文