全曲解説 マジックディスク回答編
カテゴリ:日記

随分と時間が経ってしまいましたが、マジックディスク回答編です。

 

投稿者:ミオ/20/female/福島

本文:歌詞の『両手に愛とナイフ』この意味がずっと気になっています。この正反対な物を意味するのは何なんでしょうか?

 

A:完全にポジティブなモノとか、どこまで行ってもネガティブなことって、私は存在しないように思います。相反する、ともすれば矛盾するような性質を、およそ一切の事柄は同時に抱えているように感じるのです。もちろん、自分の内面にも。そういうことを表したかったんだと思います。

 

 

 

投稿者:AO/18/male/兵庫

本文:質問なのですが、今回のアルバムは後藤さんが家で、作り込んだものをベースにして、完成した作品だと聴きました。実際に家でどのような感じで作曲を行っているんでしょうか?

 

A:あくまでデモ音源なので、「作り込んだ」と言うとちょっと語弊があると思います。確かにベースにはなっていますが、バンドで録音/アレンジを進めると、自分が思っている以上にアジカンサウンドになるのです。これには毎回驚きます。

自分の作業場で曲を作るときはいろいろな方法を試します。この曲はイントロから繰り返し鳴っているギターのフレーズ(ケンさんが弾いています)をまず初めに思いついて、そこからリズムパターンとコード進行、展開の順に考えて行きました。メロディや歌詞はその後に考えました。最近は、実際に自分の作業場でデモをレコーディングしながら、曲を詰めています。

 

 

 

投稿者:黒猫/18/female/東京

本文:「マジックディスク」はCDなどの音楽メディアの衰退化について歌っているように感じました。 そこで質問なのですが、アルバムのタイトルも「マジックディスク」にしたのには深い意味はありますか? 単純にこのタイトルが気に入ったという理由なのか、「マジックディスク」という曲がアルバム全体に共通するテーマになっているのかが気になりました。CDが売れなくなってきている世の中ですが、CDはまさに色々なところへ導いてくれる「魔法の円盤」だと思います。

 

A:CDに対する思い入れって、実はあまりないのです。私が小学生の頃にカセットやレコードに変わって出て来たのがCDプレイヤーで、それまではなかったのです。だから、何かこのCDというのを守らないといけないなとは、私は思っていません。

ただ、我々は今回、作った音源をひとつにまとめて、CDで発表することを選びました。そこに意味というか、意思がないと表現として濁るなと思うのです。このCDというフォーマットで出来ることに目一杯想いを巡らせることが必要だと思ったのです。そして、魔法のような、そういう魅力をもったコンパクトディスクにするべきだと。

タイトルにはそんな気持ちを込めていて、曲のタイトルとアルバムのタイトルでは、若干意味合いが違うと思っています。

 

 

 

投稿者:nano/25/female/島根

本文:コーラスは後藤さんだけですか?

 

A:はい。レコーディングでは私が歌いました。

 

 

 

投稿者:いのうえんつ/19/male/兵庫

本文:マジックディスクについて質問なんですが、タイトルの英語表記がMagic Dis"c"ではなく、Magic Dis"k"になっているのは何か意図があるのでしょうか?

一般的なCDのロゴはCOMPACT DIS"C"ですが、ジャケット右上のロゴもDIS"K"になってましたよね。DIS"C"というスペルは主にイギリスで用いられるそうですが、気になってので良かったら教えて下さい!

 

A:レコードもCDもハードディスクも回転する円盤なのです。CDだけのことを指しているわけではないので、「DISK」にしています。録音された音楽って、もうかなり長い間円盤に収められていて、それを回転することによって我々は再生しているわけです。面白いですよね。


 

 

というわけで、本当に何を今頃解説しているのかと怒っている方もいることでしょうが、3曲目「双子葉」の質問を募集したいと思います。ライトな内容からディープなことまで、掲示板に投稿して下さい。例によって5つの質問を選んで回答します。よろしくお願いします。

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