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李 忠成選手のゴールで日本が勝ちましたね、アジアカップ。
事前に、この記事を読んだり、李選手のブログを読んだりしていたので、何割も増して、とても感動しました。
私たちのような父親も母親も日本人である圧倒的多数の人々からは少し離れた場所に存在するナショナルアイデンティティという問題。民族や国家という概念を前に、このようにして悩んでいるひと、実は沢山いると思うのです。普段は羨望の眼差しを受けているハーフのモデルたちも、容姿だけではなくて、例えば言語の面や、いろいろなところでこう言う意識と対峙しているのかもしれません。我々が思っている以上に、いろいろなことがあるのだと思います。
私たちだって、古くから大和にいた部族や、中国や朝鮮半島から渡って来た人々、インドネシアなどのアジアから流れてきた人々、或はシベリアから移ってきた人々、いろいろな民族が混じり合っているわけですね。ハイブリットというか、とにかくいろいろなルーツがある。建さんとヤマちゃんの顔を見比べても、どこか違う趣というか、源泉を私は感じます。ひとことで日本人と言っても、きっと複雑な成り立ちなんだろうななんてことを想像します。
本当に「民族」や「国家」って、難しいですね。
何かを守ることもあるのかもしれないけれど、引き裂いてしまうこともある。
そして、この概念自体、そんなに歴史の深いものではないですもんね。
民族や国家なんていう概念がない時間のほうが人類にとっては長かった。で、そういう概念が生まれてからは、それを旗印に年がら年中どこかで紛争が起きている、と。
ジョン・レノンのイマジンの歌詞を思いだしますね。「ナイーブだ」なんて揶揄されてしまうかもしれませんが。
アジアカップを観終わって、そんなことを思いました。
※よく雑誌やなんかで使われる「ナイーブ」という言葉、実はこれ「繊細」とかそういう意味ではなくて、例えば「あそこにオバケがいる!」って言われたら「ウワッ!」っと真に受けてしまうようなひとのことを表している言葉なんですね。英語ではそういう意味です。