1位から5位までは
only in dreamsのページでチェックして下さい。
私以外にも、ストレイテナーのホリエ君、サカナクションの山口君、レンタルズのマット・シャープ、ナダサーフのマシュー、RA RA RIOTのアリー、などのベストアルバムを見ることができますので。
では6位からの5枚をここで紹介します。
システム的に、一切のジャケットが掲載できなくて味気ない記事ですみません。
6.Sufjan Stevens/The Age Of Adz
電子楽器を取り入れたことが今作のトピックなのだと思います。基本的に生演奏主体のサウンドでしたから。そこに違和感が全くないかと言われれば「若干あります」と私は答えますが、それでもやはり彼ならではフィーリングがあって、聴き入ってしまいます。名盤「イリノイズ」と合わせてオススメしたいです。でも、ようやく実現した初来日からそれほど時間が経っていないにもかかわらず、こうしてスフィアンの新譜が割と広範囲で話題になっているのが嬉しいです。ここ数年の間に観たライブの中でもベスト3に入るライブでしたので。また来日して欲しいですね。
7.Beach House/Teen Dream
こういうドローンと溶けてしまいそうなサイケデリックでポップな歌もの、好きなんです。徹底的に隙間を埋めてしまうようなサウンドエフェクトも良い。こういう録音やミックスは、J-POPではまずお目にかかれない(耳でだけど)サウンドなので、とても刺激になりますね。コンプやEQでブリっと高音を出したような物理的な振動として鼓膜に攻め込んで来る音では全くないのですが、そこが良いんですよ。重層的で幻想的な美しさがある。こういう音楽を聴いて、バッキバキのビッキビキでビッチリ詰まっていないと「デモ」呼ばわりしてしまう風潮に皆で肘鉄を食らわしましょう。「Norway」は本当によく聴きました。
8.Darwin Deez/Darwin Deez
ダーウィン・ディーズの音楽が好きなのは、何と言うか、人気者でも不良でもない、かといって決して普通ではない、そんな冴えない男の子がずっと想い描いていた音楽とダンスを具現化させたように感じるからです。なんというか、コレ、どこの誰がintoして盛り上がるのか、まったく予想がつかない。ナードなロックファンもマッチョな音楽が好きな一般のひとたちも、絶対にスルーすると思う。だから、なんというか、凄く惹かれます。根無し草。それが、スノビズムとは対極に存在しているからこそ、素晴らしい。もう最高。泣ける。断固、支持。
9.Cubismo Grafico Five/DOUBLE DOZEN
自分たちよりもキャリアの長いミュージシャンが、奔放にポップでパンクなアルバムを作っていることに感動し、背中を押されました。とにかく開放的な気分になりますね。「ああ、やりたいことをやりたいようにやればいいのか」と、そういうシンプルな場所に居さえすれば、音楽はこうにも真っ直ぐ響くのだと、そういうことを改めて感じさせてくれた一枚。ヘヴィーローテーションで聴きました。
10.Free Energy/Stuck On Nothing
フリーDLの「Hope Child」からハマってしまったフリーエナジー。DFAからのリリースですが、正当派パワーポップな音像でツボでした。ハズレ曲なしのアルバム。USインディの流行り廃りに関係ないサウンドなところが本当に良い。5年後に聴いても、良いと思うことが間違いないレコード。「Weezerしか洋楽知らないんです」みたいなこれから洋楽を聴き始めるひとにもオススメ。ポジティブで間口が広いです。
NYに滞在中、ホテルの近くのクラブにてHOT CHIPなどと共演するイベントがあって観に行ったのですが、会場がパンパンで中に入れなかったのが心残り。サマーソニックでも見たかったのですが、日程が合わず。ライブが観てみたいです。
今年は本当に日記に書ききれないくらい、沢山の素晴らしいアルバムと出会いました。
50曲を選んだリストにあるアルバムは大体どれも良かったですし。リスナーとして楽しい一年でした。
皆さんはどうでしたか?
本当に、ネットのお陰で色々な音楽にアクセスしやすくなったことを実感しますね、ここ何年かは。
探せば、いくらでも良い音楽がある。
で、日本は世界でもっともいろいろな音楽がCD屋に並んでいる国なのです。これはもうダントツで。
この幸運を逃すのは、正直もったいないですよ。
邦楽以外に飛びつくのがなんか難しいと思う人は、言語的な問題はあまり気にしないほうが良いと思います。
歌にとって、もちろん言葉は大切なのですけれど、音楽だからサウンドがある。
で、そこには言葉にならない、出来ない感情や情報がいっぱい詰まっていて、実はそこを感じないと歌詞だけ追ってても辿り着けないというか、そういうものだと思うのです。
言葉の意味だけにしばられて「ウ~ン」と唸らずに、一回左脳の機能を捨て置いてバーンとかジャキーンとかそういう感じで右脳にぶっ込む、と。
で、なにか自分と重なるフィーリングを発見してから訳詞読んでみる、みたいな、そんな楽しみ方で良いと思います。
まあ、コレ、私の楽しみ方ですけど。ははは。
ということで、楽しい音楽ライフを!!