全曲解説 新世紀のラブソング 第五回(最終回)
カテゴリ:日記


投稿者:tel/21/male/新潟

本文:歌詞にの中にその時の事柄とかニュース(ex:ビルに飛行機が突っ込んだ)などを積極的に取り入れていると私は感じました。それはなぜですか?



A.

我々が作っているポップミュージックというのは、ある意味で時代を映す鏡のようなものだと思っています。そこで何が歌われているのかということも重要だし、どのような曲を聴衆が求めているのかというのも、その時代の気分や状況を表しているのだと、私は思います。



だから、この2010年(正確には2009年のことですが)に自分が感じていることを、ここ何年かで感じてきたことを、その時代の象徴的な出来事と結びつけて書き記そうと思ったのです。誰よりも色濃く、この歌たちは2000年代の初めに書かれたものであると、刻み付けたかった。それが「僕たち」の生きる現在を歌うということなのだと、そういう思い込みと決意を持って詩を書いたのです。



誰かを好きとか嫌いとか(ちょっとザックリした例えすぎるけれど。はは)、そういう普遍的なストーリーの素晴らしさも知っているつもりです。でも、今回の作品で私が鳴らしたかったのは、徹底的な現在性というか、まさに「今、この時代に」というフィーリングとその先の僅かな希望。だからもう、GPSで自分の感情の位置情報を探すかのように言葉を探しなら、同時にとても抽象的なそういった行為に時間的な景色を焼き付けるためにニュースや事件や、様々な事柄を歌詞の中に取り入れました。



それが多少の暑苦しさや重苦しさを持っていることも分かっているし、英単語の本当の意味として「ナイーブである」と、そう突っ込みや嘲笑をもらうことになることは百も承知で書いているというか、良い意味でも悪い意味でもフックになることを自覚して書きました。そうなっても、今作品で挑戦したいことのひとつだったからです。



僕らのフィーリングと時代を、切り離さないで書くとい

うことがテーマでした。









というわけで、新世紀のラブソングの回答編は終わりです。

質問してくれたひと、どうもありがとう。



では、続きまして「マジックディスク」の質問を受け付けます。

一応、「マジックディスク」から全三回にします。3人の方の質問に答えることにします。

ちょっと更新速度に問題がありまして、すみません。



では。掲示板にどうぞ。
2010-12-31 1293721320
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