随分経ってしまいましたが、渋谷AXでのライブに参加してくれた皆さん、そしてネット生中継にて我々のライブを観てくれた皆さん、どうもありがとう。
とても貴重な体験が出来た2DAYSでした。
まずは8日の写真。
この日は久々の東京公演というドキドキ感がありました。
そのせいもあってか、いつもは階段を上るようにアップしていくテンションが、後半で一気に爆発しまして、段差が急というか、2部構成のようなというか、とてもスリリングで熱い夜でした。
2日目はUSTREAMというサイトを使って、念願のインターネット生中継。
2010年に入ってから、本当にミュージシャンを取り巻く環境の変化というものを、肌身で感じることが多くなりました。
インターネットでのソーシャルネットワークが広く普及して、いろいろなひとと、いろいろな方法で話が出来るようになったし、ミュージシャンとリスナーの距離というのも縮めたければ縮めることが出来る時代になったのだということを強く感じていました。
そんな中、ネット上で私の目についたのは、USTREAMというサイトでした。
このサイトを使うと、簡単に動画を生で(録画したものを記録しておくことも可能)PCやiPhoneにて放送することが出来ます。これは画期的だなと、思いました。
何故なら、我々は高額な資金を持たずとも、自ら映像メディアを持つことが出来るということだからです。
PC一台で、世界中にLIVEなどの映像を配信できることの大きさ、それはもうCDを出すことすら難しかった10年前を思えば、驚くべき進化だと思います。とにかく、発信することが容易になったということです。
素晴らしい時代になったと、胸が高鳴りました。
ただ、我々のような所謂メジャー所属のバンドが、こういったインターネット配信を使って演奏している映像を放送することは、契約に抵触してしまいます。
ですが、このような有意義な活用できないのでは、我々にとっても、リスナーにとっても損失だと私は思いました。
このような気持ちを、所属レーベルのスタッフたちが理解/共有してくれて、今回、渋谷公演の生中継が可能になったのです。本当に感謝しています。
チケットがなかなか取れないというメールには申し訳なさを感じていましたし、体調不良や子育てで観に行くことができないひと達になんとか観てもらう機会を作りたいという気持ちもありました。
そして、例えば大好きだったユニコーンや、ビースティボーイズやバッドレリジョンやオアシスやウィーザーなどの洋楽アーティストが絶対に来ないような田舎出身ということもあって、東京に出るまでプロのライブを観たことがなかった私は、なんとかそういった地域までライブ映像を届けたいなと、そう思いました。
それを我々のような所謂メジャーレーベル所属のバンドが正面切って実現させるということには大きな意味があると、そう確信していました。
これから、もっと有意義な使い方が出てくると思います。
ひとまず、そのスタートに一石を投じることが出来たとしたら嬉しいです。その実感はあります。
そして、「普段は行けないけれど、観られてよかった」という数々のメッセージにも感動しました。
また我々も、引き続き面白い使い方を考えてみますね。
NANO-MUGENの模様なども配信できたらという夢も膨らみます。
というわけで、皆さん、どうもありがとうございました。