我々が出演する今年の夏のロックフェスティバルは全て終了しました。
お盆のまっただ中に北海道で行われたライジングサン、我々は午前4時半からの出演でした。
このような時間からの演奏というのは、今までかつて体験したことがなかったので、出演時間までの身体のコントロールが難しかったですが、深夜を過ぎて最早朝という時間になってくると、良くわからない内分泌液によってナチュライハイ状態に突入したのかテンションがどんどん上がっていきました。
バックステージでは出演を終えた細美君や、バックホーンの菅波君と山田君と談笑したり、七尾旅人君やドリアン君などとも会うことができて嬉しかったです。
ライジングはとにかく幅広くいろいろな場所で活躍するミュージシャンが集まるので、楽屋裏が楽しいです。我々の出演する時間には、皆帰ってしまいましたが。
終演してから会ったひとは、我々の前に出演した9mmの面々、ブンブンサテライツの川島さん、ケイタイモさん、くらいかな。ははは。
朝焼けの風景が美しい中、我々の演奏はスタートし、アンコールを含めて70分のステージでした。
最後の「転がる岩、君に朝が降る」を演奏し終える頃には、あたりはすっかり朝。もう少し天気が良ければよかったのかもしれませんが、なかなか見ることの出来ない景色を前に、全ての毛穴がブワっと収縮するほどの感動を味わうことができました。
ありがとうございます。
また、65回目の終戦記念日であるこの日に、自分にとって「世界を変える」ということのリアルな距離感を詩にしたこの歌を、ステージの最後に歌えたことを誇らしく思います。
そして北の大地に、夏の苗場のゲレンデに、それぞれ各地の夏のフェスティバル会場に、そこにこの夏集った人々の何倍ものひとたちが命を落とす、あるいは奪われる戦争という行為の残酷さを、私は想像しています。
そのひとりひとりに、家族があり、友があり、それぞれの生活がありました。それがどういうことだったのかを考え続けたいと思います。
歴史や国家という側面ではなく、それを引き剥がした単なるの人間の、その奥底にあるひとりの人間としての場所から、私はそれを見つめたいと思います。
最後に美しいRSRの風景と、そこに集まった人々と、我々の写真を。