さて、今回は最終回です。
前回はスタンパーを作るという過程まで観てきました。今回はその続きです。
このように、手のひら大のビニールの塊をスタンパーで押し広げて、レコードは作ります。
つまり、スタンプを押すように、上からギュっとプレスするわけです。
本来は原料となるこのビニール、透明なんだそうです。堅さを出すためにカーボンを混ぜて、レコードは黒色になっているとのこと。
このような機械でプレスされています。(この機械はシングル用)
先ほどの塊を2枚のラベル(これがレーベルという言葉の語源)ではさみ、ガシャンとプレスし、まわりの余分な部分を切って出来上がり。
切りとられた余計な部分は集められて、またレコードの原料になります。エコ。
この日は偶然にもNADA SURFの7インチシングルのレコードをプレスしていました。
B面はなんと!我々の「ムスタング」の英語カヴァー!!
こちらや
こちらで購入できます。
見学を拒むヤツ。
理由は不明。
こちらは見過ぎなヤツ。
こちらはLPレコード(要はアルバムのこと)をプレスする機械。
やはり大きいですね。
この日はなんと!我々のツアーにも参加してくれた
LOSTAGEの
新しいアルバムをプレスしている最中。
NADA SURF共々、この日は縁のあるバンドの音源がプレスされていてアガる!
レコード盤は
こちらでも。
プレス完了。
このあと、レコードは全て手作業でジャケットに詰められていきます。手作業でないと傷がついてしまうということ。
こういう人の手がかかっているところ、なんか良いですね。
想像すると、あたたかい気分になります。
アナログ工場見学、どうだったでしょうか?
世の中にはいろいろな音楽の聴き方があって、レコードもCDも、ダウンロードファイルも、それぞれに魅力があるのだと思います。私も、現在ではいろいろな方法で音楽を楽しんでいます。
バンドやアーティストたちの想いだけでなく、レコーディングに関わるエンジニアやスタッフの皆さん、工場の従業員さん、レコード会社のスタッフ、そしてレコード(CD)ショップの店員さん、多くのひとの想いが乗っかって、音楽は皆さんの手に届く。
そういうことを想像すると、作り手である我々も、引き締まる想いと同時に、なんだかあたたかい気分になりますね。
そういう想いで、世の中が回転していくと良いですね。
そんな希望を、私は音楽に抱いています。
そして、何かそのヒントというか、あたたかみの原点をレコード工場に見たような気がしています。
それでは!皆様!引き続き、良い音楽ライフを!!!!!
なんかこう言う企画、楽しいですね。
また、何かやります!!!!